Google I/O 2014特集 HTML5とか勉強会イベントレポート

Google I/O(Google Innovation in the Open)とは、Googleが開発者向けに毎年本社があるサンフランシスコで開催しているカンファレンスイベントです。

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今年は6月25、26日に開催され約6000人が参加、75の講演が行われました。また現地のイベントに行かれないという人向けのライブストリーミング配信では、85カ国から100万人以上の人が視聴したとか。
Webやモバイルに関する技術トピックの基調講演だけではなく、Android Wearをはじめとしたウェアラブルデバイス向けのAndroid OSの発表など自社サービスの発表の場としても、世界中の開発者の注目を集めています。

カンファレンスの様子はこんな感じ。
(C)Google I/O 2014, Google Developers – Google+

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カンファレンスというと製品発表や討論ばかりでお堅いイメージがありますが、Google I/Oはこんなに遊び心満載!Googleカラーのお菓子や、アフターパーティがとても楽しそうです。

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今回は日本最大のHTML5開発者コミュニティ「html5j」が主催した第49回 HTML5とか勉強会「HTML5最新情報 @Google I/O」のイベントレポートをお届けします!

及川卓也 氏(@takoratta)|グーグル株式会社

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1人目の登壇者は、本家Google日本法人のエンジニアチームを率いる及川さん。「コードでつなぐ。想いと想い」をテーマに掲げ、IT技術とアイディアを活かした被災地支援プロジェクト「Hack for Japan」の立ち上げメンバーとしても活躍されています。

及川さんからは、Google I/Oの概要と、9つほどあったHTML5関連のセッションの中から3つを紹介。ちなみにGoogleのなかの人おススメGoogle I/Oチェック方法はyoutubeにアップされているI/O Bytes 2014というオフィシャル動画。



何十分もの講演を見るのは長くて大変!という方向けに講演内容のポイントだけを紹介しているのがこの動画。youtuebeのキャプション機能を使えば翻訳が可能なので英語が聞き取れなくても理解できますね。

第49回HTML5勉強会 Google I/O 2014サマリー from Takuya Oikawa

3つめのトピック「DevTools」に関してはWeb技術者向けの情報メディア「HTML5 Experts.jp」の記事でデモを通じて詳しく紹介されているので、及川さんのスライドと並行して見ると理解が深まります。
▼モバイルWeb開発に役立つ!Chrome DevToolsの新機能「デバイスモード」―HTML5 Experts.jp

1つめのトピックテーマとなったWebとアプリのギャップを減らしていくべきだという考えた方は、HTML5 Japan Cup審査員インタビューを務められたスマートニュース株式会社の藤村さんもお話されていました。
モバイルとネイティブアプリケーションの2つが主流になっているなか、いずれか一方でしか実現できないものを双方に組み合わせたり、補い合ったりしていくことが日本のエンジニアリングの水準向上につながっていくのかもしれませんね。

泉水翔吾 氏(@1000ch)|株式会社サイバーエージェント

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2人目の登壇者は、株式会社サイバーエージェントでフロントエンドの技術推進と自社サービスのパフォーマンス改善(as “performance evangelist”)を担当している泉水さん。今回は長いあいだフロントエンドの開発現場において頭を悩ませてきた「再利用不可能なUI」問題。
Webページやアプリを構成していくボタンやパーツを作るとき、別の場所でも同じものを使おうとしてもjs、CSS、HTMLを再度記述しなければならないといった現象と闘ってきた方、多いのではないでしょうか。

そんなWebアプリのUI問題が大幅に改善する技術と言われているのが泉水さんがお話してくださった「Web Componenets」です。将来的には標準仕様になるWeb Componentsはあくまで概念であり、その中身は4つの要素で構成されています。ここからは技術的なお話になるので、泉水さんのスライドをご紹介!

革命的な提案に思えるWeb Componentsで、勉強会のトピックにもすでに多く取り上げられていますが、残念なことにほとんどのブラウザで実装されていないのが現状。
そんなWeb Componentsの機能を利用可能にするのが「Polymer」です。Polymerとは、Polyfill(再実装)ライブラリと、その上で動くUIフレームワークのこと。
こうなると「まずPolymerから知ればWeb Componentsも楽に触れるのか!」という印象を受けますが、泉水さんのお話では概念を理解するところから始めるという意味で、Web Componentsの仕様を理解するところから始めるのがおすすめだそうです。


1人目の登壇者である及川さんと同じく、Googleの北村英志さんのブログ「Tender Surrender」で紹介されている動画付きの記事「なぜ Web Components はウェブ開発に革命を起こすのか」がとても丁寧でわかりやすかったのでWeb Componentsを試してみたい方は必読です。

佐藤 歩 氏(@ahomu)|株式会社サイバーエージェント

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いよいよ最後となる3人目の登壇者は、2人目の泉水さんと同じく株式会社サイバーエージェントでWebフロントエンドエンジニアを担当しています。今回はGoogle I/Oで発表され注目を集めたキーワード「Material Design」についてのお話。

Material Designを直訳すると「原料・素材のデザイン」ですが、これはWebではなく私たちが現実の世界で原料や素材として触れているデザインをモデルに考えられたデザインがよりユーザーにとって認知しやすいデザインであるという考えから生まれたコンセプトのようです。
つまり、普段私たちが目の前にある物質を見たり触ったりしている感覚で、Web上の物質も直感的に、かつその場にあるような感覚で体験できるようになることを目的としています。

百聞は一見にしかず。Material Designでは特徴的なモーションやアニメーションの紹介もありましたので、まずはこちらの紹介動画をご覧ください。

そしてこちらが佐藤さんの登壇時スライド!Paper ElementsとPolymer DesignerのUIを作るデモがありましたので、デモの様子はこちらの動画からご覧ください。

ちなみに佐藤さんは8月23日に発売されたWEB+DB PRESS Vol.82でWebフロントエンド最前線連載「Web ComponentsでUI・機能のコンポーネント化」を執筆されているので本屋さんに立ち寄ってみるといいかもしれません!

300人を超える参加者が集まった今回のイベント。一時は、受付をするのに六本木ヒルズの屋外まで並ぶまでの大行列ができていました…(スタッフの皆さまお疲れさまでした!)
▼第49回 HTML5とか勉強会―togetterまとめ

最後はGoogle I/O 2014現地の写真。日本でもこういった開発者向けの楽しいイベントが増えていくといいですね!

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