【マーベリック】1/100秒と向き合うアドテクで技術を極める

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マーベリック株式会社

プロダクトグループ バックエンド/フロントエンドユニット

マネージャー 松木秀憲 氏

広告代理店でインターネット広告事業の立ち上げに携わったのをきっかけにシステム開発を手掛けるSIerに就職。エンタープライズでの開発経験を積み重ねていく中で、よりエンドユーザーの声が近いBtoCサービスでの開発に興味を持ち、大手スマホゲーム運営会社にエンジニアとして入社し研究開発を担当。現在はマーベリック株式会社のプロダクトである「Sphere」を中心にシステム全体の設計からマネージメントまで幅広く手掛けている。

純国産DSP事業の立ち上げとデータ分析技術の確立

― まずは入社したきっかけについて教えてください。

前職のスマホゲーム事業に参画していたとき、Hadoop や Fluentd などを使って分析基盤の構築を担当していました。勉強のため個人でも fluented のコミュニティに参加するようになったのをきっかけに、データ分析の技術をもっと極めたいと思うようになり、アドテク分野への転職を決意しました。
弊社は2013年10月に設立したばかりで、入社したのはその2ヶ月後です。入社したタイミングでサービス提供が始まったので、当時はサーバーから片時も目が離せず、家でも気になって見ていたくらいでした。一刻も早く、サービスを安定して運用するために改善・改修を重ね続けるという日々でしたが、今はだいぶ落ち着いてきたように思います。

― 現在のお仕事について教えてください

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DSP(Demand Side Platform)のWeb広告を開発運用しています。基本的にはBtoBのサービスなので、ビジネス分野として馴染みのある方は少ないかもしれませんが、皆さんがPCやスマホを使っているときはバナー広告やアプリ広告などで目にしている方がほとんどだと思います。私たちはそのなかで、広告主から出稿したい広告を預かり、出来るだけ効率よく、費用対効果の高い広告枠に表示するという使命を担っています。

現在、私が担当しているのは新規誘導型RTB/DSP広告配信システムの開発事業でシステム全体の設計管理やマネージメントです。入札から配信まで一貫したシステムを構築し、できるだけ多くのトラフィックをいかに効率よく捌くか、そして障害が起きることなく安定的に運用するかということがプロダクト開発チームの役割です。

最近、弊社のメインサービス「Sphere」の技術知識が凝縮された本も出版されたのでアドテクに興味がある方はぜひ読んでみてくださいね。
機械学習のアルゴリズムやビックデータマイニングエンジンの仕組みなど研究開発的な要素も多いので、この分野を深く追求したい方にとっては面白い本ですよ。
▼DSPのホントがわかる本―(著)マーベリック株式会社|美留町督氏、森信樹氏、山本オサム氏

モノ作りをする者の責任とは?

― いままでのご経験を詳しく教えてください。

一番最初の会社はベンチャーの広告代理店でした。約12、3年前なので紙媒体が中心だったのですが、Webや動画広告の事業を立ち上げました。印刷事業も兼ねていた会社だったので制作側はMac、営業側はWindowsと社内で二分化していて、データのやり取りにはMOをいちいち挿すしかありませんでした。
そこで共通で使うことができるファイルサーバーを作ったら、とても喜ばれたことがあって。それが嬉しくてコンピューターのシステム基盤を作ることに興味が湧き、受託開発とシステム運用・監視をするSIerに転職しました。

SIerでの開発環境は、OSがSolaris、DBがOracle、言語は色々ありましたがJava、Cあたりが多かったですね。スーツとネクタイをびしっと着て働く、いわゆるエンタープライズです。その後は、またガラッと変わってスマホゲームを開発している大手企業に行きました。Tシャツ族への転向ですね(笑)SIerの仕事は開発規模が大きくなればなるほど、開発のフェーズがきっちり分割されていて自分が作ったサービスやプロダクトがエンドユーザーに届くまでを一括して見ることはほとんどありません。それは大規模のシステムを開発して運用していくためには仕方のないことなのですが、将来の追加要件が想定されていたがために、ある程度柔軟性を持たせて設計したシステムが、納品後に保守してくれていた別の会社の方が「どうやって追加すればいいのか難しくて分からなかった」という理由で、すごく複雑で柔軟性のないものに書き変わっていたことがありました。自分が誠心誠意作ったものを責任もって最後まで見ることができなかったり、エンドユーザーの顔が見えないことに疑問を抱くようになりました。

その点ゲームは、常にエンドユーザーの反応があります。ユーザーがいる限り、自分の作ったものはたとえ辛くても保守し続ければならないし、不具合にも対応しなければならない。でもそれは、モノ作りをする開発者が持つべき責務だと思っていました。300名程いる大きい規模の会社だったので、次に挑戦するならもっと少人数のベンチャーに行こうと思い、現在に至ります。

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こだわりこそ評価されるべきエンジニアのスキル

― エンジニアにとってのアドテク分野の魅力は何ですか?

エンジニアとしてということであれば、あくまで主観ですが、例えばゲームってゲームシステムが優れていることやバグが少ないことがヒットに直結するとは限らないと思うんです。良い作品になるかどうかはエンジニアリングだけではなく絵のトレンドやディレクションにも委ねられているので、異なった職種の方と協力して作品を作り上げるという楽しさがあります。一方アドテクはエンジニアリングが優れていればそれは結果にダイレクトに反映されます。
例えば、アプリケーションの改修で入札が賢くなったり集計の機能や性能が著しく向上したり、捌けるトラフィックが増えたりすると、とても嬉しいですね。自分の技術力によってサービスの価値が向上したと実感できるのは、アドテク最大の魅力なのではないでしょうか。

― どんな方と働きたいですか?

ずばり!「変な人」です。例えば、弊社代表の美留町は高校の理科の先生が着るような長い白衣を着て六本木を歩いたりするので。(笑)奇抜であればいいという訳ではありません。エディタやキーボードの配列にこだわりがあるとか、好きな言語について語れるとか、自分だけのこだわりがある人を評価したいと思っています。
あとは、アドテク分野での経験有無だけではなく「インフラコスト」や「機械学習」「トラフィック数」というキーワードが好きだという方も合っていますね。就業形態や立場に囚われず、アドテクという新しい分野でサービスを良くするために何をすべきか、どういうサービスを創っていきたいという思いが何よりも重要だと考えています。

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geechsマガジン記者手記

アドテク分野の魅力。それはデザインやアイディアといった数値化できないものではなく、目の前にあるデータに対して真摯に向き合って、着実に技術の革新を進めていくことができること。紙媒体の広告代理店からSIer、スマホゲームと全く異なる分野での経験を重ねてきた松木さんだからこそわかるアドテク分野でのエンジニアリングの楽しさがとてもよく伝わるインタビューでした。松木さま、犬飼さま、ご協力誠にありがとうございました!

こんなエンジニアを探しています

  • 会社名

    マーベリック株式会社

  • 開発環境

    Mac, Linux, Windows, GitHub, Scala, Play Framework, JavaScript


  • ポジション

    Webフロントエンドエンジニア, バックエンド(機械学習等)エンジニア

  • 必要スキル

    Scalaや関数型言語への興味, 機械学習への興味, Git使用経験

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