【テックファーム】Android開発は品質ファースト 現場で本当に求められる技術とは

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テックファーム株式会社

開発本部 アドバンスドテクノロジー部

木田 学(きだ まなぶ)

テックファーム株式会社の新卒第一期生として入社。大手携帯キャリアのサービス開発に携わり、スマートフォン開発の素晴らしさに触れ、現在はAndroidからiOS開発、技術コンサルティングを担当している。今回紹介している『良いAndroidアプリを作る139の鉄則』では執筆プロジェクトの統括を務めた。

開発から見たモバイル革命とスマートフォンの登場

― 入社したきっかけを教えてください。

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2006年に弊社の新卒第1期生として入社しました。就職活動をしていたときから、モバイル開発の仕事をしたいと思っていたので、当時は携帯のキャリアが主体となって運営していたモバイルのサービス開発をテックファームが多く手掛けていたのがきっかけです。
モバイルが生活に欠かせない時代になってきていたので、自分が開発に携わるなら日常生活で使うようなサービス・アプリの仕事をしたいと考えていました。新卒で入社してから2年後くらいでしょうか。一気にスマートフォンが出てきて、キャリア単位で開発・運営していたモバイル向けのサービスやアプリがAndroidやiOSという大きなマーケットで勝負する時代が来ました。

ガラケーの時代からずっとモバイルの開発に携わっていたので、OSが変わることの衝撃は大きかったですね。変わった当初はAndroidで何ができて何ができないのかすらわかりませんでした。こういった戸惑いはお客様も同様で、従来ガラケーで出していたサービスがスマートフォン向けにも継続可能かどうか。また新たにサービスを出してく上でも、ガラケーで可能だった操作は可能かどうかなど、スマートフォンにおける技術的な相談が多くなった時期でした。

― Androidが出てきたときの印象は?

AndroidやiOSという自由なアプリのマーケットが誕生したことにより、他のサービスとの連携する敷居が下がったのは優れた点の1つだと思います。FacebookやTwitterなどのソーシャル連携が一番良い例でしょうか。ユーザーからの評価が高いコンテンツは、ソーシャルを通じて広まるという連鎖が起こりやすい環境になりました。アプリやサービスを作っている側からすると、良いものが1人でも多くの人に広まるという仕組みは切磋琢磨していく上で欠かせない要素ですからね。

最初に担当したAndroidの案件は、音楽アプリのタブレット版への移行でした。最初に触ってみたときの印象は、とにかくエミュレーターの時点ですごく重い!(笑)動きがもっさりしていて、これ本当に開発できるの?という不安がありました。まぁ実機で動かしてみると問題なかったので、とにかくトライ&エラーをしていました。

豊富な開発実績のノウハウを本として出版

― 現在のお仕事と職場環境について教えてください。

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現在は、Android / iOS の開発とお客様向けの技術コンサルタントを担当しています。コンサルティングの内容は、主にお客様が新しいサービスを考える上で技術的な観点からそれが実現可能かどうかを議論します。

また最近では、テックファームのAndroid開発のノウハウを活かした技術本の出版プロジェクトに統括マネージャーとして携わりました。テックファームのAndroid開発に携わるメンバーで執筆した本です。弊社が長年、積み重ねてきた技術力を本の出版という形で活かすことができるプロジェクトということで、全員が執筆初体験でしたが(苦笑)頑張って書きました。

― 本の内容と読みどころについて教えてください。

一言でいうと、この本はAndroidの設計から開発、テストまで一貫してアプリを作るときに気をつけるべき流れが1つにまとまっている本です!初心者向けというよりは、普段から仕事でAndroid開発に携わっている方が対象となります。各章のトピックを決めて、担当者を決めていくという大役を務めさせていただいたのですが、その際にも開発者目線で書くことを念頭に置くようにしました。

Android開発における悩みとして挙げられるのは、品質の均一化です。対応しなければならない端末の多さや、スペックによって異なるメモリといった問題に必ずぶつかります。その時に、市場の端末シェア情報を集めたりするのはなかなか骨が折れる作業です。そういうノウハウがこの本にはぎゅっと詰まっているのです!

― 木田さん、一押しのページはどこですか?

特に読んでほしいのは第3章の『強制終了しないアプリを作る』です。メモリの使い方に困ったときには役に立つと思います。例えば、画像を表示するときにメモリが足りない場合の回避策などが書いてあります。僕が書いたので、渾身のページだという気持ちもありますけどね。(笑)

テックファームは設計から開発、テストまで一貫したソリューションの提供をしている会社なので、(この本も)その実績と経験を活かして、開発の一連の流れをイメージして構成しました。部分的なノウハウを得るための良い本もたくさん出ていますが、Androidが出た当時から開発に携わってきたテックファームの実績を凝縮した、集大成ともいえる技術本ですので、まずは書店で手にとってみてほしいです!あ、その際にはぜひ僕たちのこだわりである“開きやすい”本の形状にも注目してくださいね。(笑)

チームバランスを重視することでより良い開発を目指す

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― テックファームの職場環境について教えてください。

社内外で勉強会に参加したり、キャッチアップに念を入れているエンジニアが多いです。私の開発チームが主体となってやる勉強会では、言語やセキュリティなど実際に仕事で触れる内容にフォーカスしたトピックで行うことが多いです。他には技術顧問の小林が部署問わず希望者向けに、業界の最新動向をテーマに話す勉強会があります。過去には「ウエアラブルの今後」などの業界ネタから「C++11」などの技術ものまで、幅広いテーマで開催されました。

最新のテクノロジーに関心が高いメンバーが多いので社内でニーズが高ければ新しいデバイスを購入することもあります。最近だと、Google GlassやOculus Riftを購入して、メンバーで試していました。自分で買うとなるとハードルが高いですからね。技術研究に対して理解が深いのは、テックファームの良いところだと思います。

テックファームは社員が200名ほどいる、比較的大きい会社ですが規律や上下関係を守るというよりは、個人の自主性を尊重する文化が根付いています。代表の千原も役職ではなく「千原さん」と敬称で呼ぶほどです。社員は基本的にフレックスで勤務しているため、お昼や休憩時間は各々が自由にとることができます。働く環境の改善に努めると、気持ちに余裕が生まれてより良いパフォーマンスが出せますし、困っていたことがあったとしても気負うことなく相談できる。例えば、どこかのプロジェクトで手が回らなくなっているとなれば、メンバーを追加してタスク量のバランスをとるようにします。結果として、チームバランスのとれた開発ができるようになりますからね。

― どんな人と働きたいですか?

設計から開発、テストまで一貫したソリューション提供をしている会社なので、特にAndroid開発においてはあらゆる経験ができると思います。Android開発を極めたい方、また大規模な開発プロジェクトに携わり、チームで開発を成し遂げたい方にとっても良いのではないでしょうか。もちろんAndroid開発者以外の方も大歓迎です!

geechsマガジン記者手記

新卒でテックファームに入社し、ガラケーからスマートフォン、そしてAndroidをはじめとしたOS移行の激動時代を開発現場の第一線で見てきた木田さん。インタビューのなかでも、熱量高くお話いただいたのはAndroid開発で生じる苦労や困難についてでした。
今回、光栄にも著者である木田さんから直々に『良いAndroidアプリを作る139の鉄則』を献本いただいたので拝読したのですが、第4章に「ユーザーを不安にさせない」といった項目があることからもわかるように、徹底した現場目線。品質ファーストであるべきという信念は、いかにユーザーの気持ちを汲み取り、緻密に設計や開発を重ねていくかという心持ちにあるのだと感じました。この本はまさに“Androidアプリ開発者による、Androidアプリ開発の本”です。Android開発に携わるエンジニアなら読んでおいて損はないはず!

こんな方を探しています

  • 会社名

    テックファーム株式会社

  • ポジション

    プログラマ,システムエンジニア,プロジェクトマネージャー

  • 開発環境

    Java,PHP,Linux,Android,iOS等

  • 必要スキル

    Webアプリケーション開発経験



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