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ノートのキーワードで無理やり繋げたスタートアップ企業3社をゲストに招き、11月12日(水)に開催した「企業」と「個人」がつながるイベントTECH VALLEY

ご登壇いただいた3社は、『いい会社をつくる』という信念を掲げ、今や10,000社以上の利用企業が存在する社内SNS「Talknote」を開発するトークノート。ビジネスノウハウのまとめサイト「U-NOTE」を運営し、数々の資金調達を成功させているU-NOTE。そして、オープン後僅か1日で1万人のユーザー登録者を記録した個人向けのメディアプラットフォーム「note」を生み出したピースオブケイクです。

今回のテーマはずばり!技術的混沌(カオス)からの脱却です。スタートアップという刺激的な成長が得られる環境だからこそ、必ずぶつかるサービス立ち上げ時の不安定な状況やリソース不足。
少数精鋭のスタートアップ企業として日々発生する技術課題に対し、彼らはどう挑み改善を図ってきたのか。具体的な事例を盛り込みながら、立ち上げ当初からの開発努力エピソードをお話しいただきました。

登壇者(登壇順)

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トークノート株式会社 藤井拓也氏

1994年から8年間程、小説家を志望しながら様々な職業を転々とする。2002年 、SIerとして通信系会社の開発現場に。開発プロジェクトは、携帯電話による半二重通話システムや、データストレージサービス、Webメールサービスの開発などに8年間従事。
2011年、知人のベンチャー企業の立ち上げに参加。技術系取締役として、賃貸特化型のコンシェルジュサービス、
O2O特化型のSNSサービスの開発に携わったのちに退職。その後、2013年5月、Talknoteに入社。

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株式会社U-NOTE 金子哲也氏

14歳で単独渡豪し10年間の学生生活を送る。大学では国際経済学と電子商取引学を専攻。2011年に帰国後、2012年に国内の受託開発の会社に就職しエンジニアとしてのキャリアをスタート。
2014年5月に株式会社U-NOTEへ転職し、現在は同社のプラットフォーム開発に従事している。コーヒーが好きで週末はエスプレッソマシーンでラテを作るのが趣味。

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株式会社ピースオブケイク 高丸翔英氏

2008年、楽天株式会社にエンジニアとして新卒入社。ポータルサイトInfoseekの開発・運用グループで、Webメールやソーシャルニュース、スケジュール調整などのサービスを担当。2012年、同グループのエンジニアリーダーを担当。
2013年、海外に展開する楽天市場プラットフォームのナビゲーションチームマネージャーを担当し、その後2014年1月、株式会社ピースオブケイクに入社。好きなものは、JavaScript、カメラ、料理、ドラム。

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ノートというキーワードで繋がっている3名の登壇者。イベントの告知時にTalknoteの藤井さんが美女にヒールで踏まれるという刺激的な記事の撮影時に初めて顔を合わせたお三方ですが、イベント開催当日はなんとお揃いの赤チェックで登場。紅葉がきれいな時期にぴったりな息のあったコーディネートでした。


ここからは「もう一度見たい!公開してほしい!」とのご要望が多くありました登壇者のスライドと合わせて、スタートアップのカオス開発話を振り返っていきたいと思います。

TalknoteのAWS等にまつわる黒歴史



POINT
✔自社内のコミュニケーションが上手くいかなかったために生まれたサービスがTalknote
✔AWS/EC2サーバ(インスタンスストア)にすべてのデータを保管しておりサービス終了の危機に
✔投稿後5分は画面が固まったり、毎朝5~6時にサービス停止したりとユーザーに厳しいサービス環境
✔アプリケーションサーバがスケールできない設計になっていた

前進しなければ黒歴史も作れない
開発していたエンジニアの冷や汗がありありと感じられるようなリアルなサービスの開発黒歴史をお話してくださった藤井さん。会社がつぶれそうになった!落ちたら終わりそうなサーバだった!とユーザーにとっては笑えない赤裸々な告白に会場の方からも「生々しいけど、勇気が出た」といった感想が出たほど。特にAWS/EC2サーバが落ちたら終わる!という状態で250日間、運用していた話はTalknote社内でも伝説となっているようですが、これは恐らくAWSユーザーの中でも伝説に残る記録なのではないでしょうか…。

藤井さんが最後にお話されていたのは、スタートアップをやるのであればスケールを見越した設計を立ち上げ当初からしておくべきという教訓。スモールスタートで始めるスタートアップだからこそ、初期の投資コストに対する考え方はあとになって影響がでてくるという、スタートアップならではの学びといえました。

U-NOTEの開発チームはいかにしてスタートアップのカオスから抜け出そうとしているのか



POINT
✔バージョン管理、テスト…なにそれ?美味しいの?
✔繰り返されるコピペコード(しかも微妙に形を変えながら)
✔infrastructure as code が救ったローカルルール
✔ログ監視通知がないためにサーバーが落ちた理由が不明

最短距離でゴールを目指すこと
藤井さんと同じく、黒歴史話ではプロダクション環境のファイルを直接さわっていたというお話が飛び出した金子さん。まだまだ現状はカオス状態だとお話されていましたが、注目すべき部分はたった半年間でQiita Team、Github、Slackなどのツールを導入していきコミュニケーションの解決という根本的な問題から向き合っていったことではないでしょうか。
ローカルルール、属人性の高いタスクを排除していくことでカオスからの脱却を図ってきた金子さん。時間はかかるかもしれませんが、サービスが成長して開発する人が増えていったときに、情報共有の基盤となるツール導入から始めたという点はこれから開発環境を整えていく予定の人にはとても勉強になる事例だったように思います。

noteの開発―スタートアップだからこだわったこと



POINT
✔チャレンジできるからこそ最新技術を!Angular.jsの採用
✔なぜかシンガポールにいるCTO、でもグローバルな開発もいい
✔安定しないデザインや技術方針?いえいえ、柔軟なピボットです

バグ・失敗も多いけど改善・成長していくのが楽しい
先進的な技術へのチャレンジを果敢にしていく、それがカオスな状況であったとしてもスタートアップだからこそ試すことができるという前向きな開発カオス話をしてくださった高丸さん。その背景には、サービス開発に携わっているメンバーに大手企業の出身者が多いことにあったようです。
特にAngular.jsの採用については、国内での導入事例が少ないこともあり「note」のリリース時にも大変話題になりました。また企業カルチャーといった文化が確立していないスタートアップにおいて、メンバーのこだわりを尊重することは大事だと語った高丸さん。クリエイターに接する機会の多いサービスを作っている中の人にサブカル好きが多いというのは、ユーザーと共有できる価値観が多いことにもつながるということで、参加者からも「サービスだけじゃなく、メンバーもサブカルな感じが良い」という感想がありました。

ピザ&ビールで乾杯!TECH VALLEY懇親会

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イベント終了後は懇親会!「企業と個人がつながる」がコンセプトのTECH VALLEYでは、登壇者以外にも企業の社員の方を招いて参加者の方と積極的に交流を深めることができます。

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質疑応答では受けきれなかった質問に答える藤井さん。真剣な表情です。

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最後は全員の集合写真!「#techvalley でツイートするともらえる」特別ノベルティだったMoleskinのノートを手に楽しそうな表情でイベントは終わりました。

企業と個人がつながる技術イベント “TECH VALLEY”


近年、ハッカソンや技術セミナーなど開催する企業が増えているように、技術の情報やアイデアを社外にも求める動きが顕著になってきています。そんな世の中の流れを受け、このたび始めたのが「企業」と「個人」がつながるイベントTECH VALLEYです。

geechsマガジンでは第3弾以降も定期的に、企業と個人がつながるイベントTECH VALLEYを開催してまいります。イベント情報をいち早く知りたい!こんなイベントを開催してほしい!という方はgeechsマガジンの読者登録を忘れずに行ってくださいね♪


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