多様性のある技術チームで成果を出す!99%が非新卒の組織でカルチャーフィットなチームを作り出した秘密

時代の移り変わりとともに、組織論や個人の働き方に関する考え方は多様化してきた。同じ職種で同じ雇用形態の人同士だけが同じチームになるような組織は少なくなっている。
多様性のあるチームで成果を出していくことが求められ、また多様性があるチームだから出せる成果の可能性にも期待が寄せられる時代が到来したともいえる。

今回ギークスマガジンが取材をしたSEEDS COMPANYは、パーソルキャリアの新規事業の“種”を生み出し続けるための社内カンパニーであり、多様性を許容したチームだ。ほとんどのメンバーが中途社員やフリーランスであり、異なるバックボーンを持った人材が集まった組織でありながら、ひとつの文化を作り出し、目線を合わせて業務にあたる。

そのチームワークの秘訣はどこにあるのか?今回は、チームの秘訣をメンバー同士が集まった座談会を通じて探っていく。

SEEDS COMPANYは、開発、クリエイティブ、コンサルティング、テクニカルサポート、企画の5つのチームで構成されている。また、縦軸であるチームとは別に、プロジェクトを軸にしたチーム構成も持つマトリクス型の組織構造。

今回座談会に参加したのは、開発チームに所属し、DevOpsチームに所属するチームリーダーの安藤さん、同じくDevOpsチームにフリーランスとして参画中の實松さん、新規開発チームの浅野さん、そしてカンパニー長の陳(チェン)さんだ。

※写真左から浅野さん、陳さん、實松さん
※時間の都合上、安藤さんは写真撮影に参加できていません。

スピーディなコミュニケーションが作り出す風通しの良さ

まずはチームの雰囲気について。共通のワードとして浮かんだのが「風通しの良さ」だった。

浅野さん:全体通して皆風通しがいいと感じていますね。チーム関係なくコミュニケーションをとっていると思います。

實松さん:トラブルが発生してしまった際、テクニカルサポートチームと連携する必要がありますが、直接声を掛けにいったときには、既に話が通っていて、即座に対応ができます。それに、他部署と連携するときに、皆さんがすごく協力的に動いてくださるんです。それって風通しの良さからくるスムーズなコミュニケーションだと思いますね。

浅野さん:以前所属していた会社は、事業運営を担う会社と開発機能を担う会社が分かれていたんですよ。そこで連携が取れずに事業推進のスピードも落ちてしまい、風通しも悪くなってしまう状況を目の当たりにしました。パーソルキャリアは、規模は大きいですが、カンパニー制をとっていることでスピード感を保つことが出来てますね。

實松さん:技術的に新しいものを積極的に取り入れていこうとする点にも影響しているかもしれません。現場のみんなが新しいものを作っていこうというときに意見を出して、判断をするマネージャー層の方も含めて前向きに進んでいるというのも、風通しの良さを感じますし、すごく素敵な点だと思いますね。

スピーディな情報連携はコミュニケーションを円滑する。それが、風通しの良さというカルチャーにも反映されるのだろう。また、ある程度のサイズに絞った組織で運営することも、スピード感のあるコミュニケーションにおいては必要かもしれない。

組織作りにおいては、メンバー間の横軸のコミュニケーションだけでなく、管理層との縦軸のコミュニケーションにおいてもフラットであることが、風通しの良い文化に大きく影響しそうだ。

しかし、SEEDS COMPANYもはじめから、スムーズなコミュニケーションが取れる組織ではなかったという。

ビジョンと地道な啓蒙活動で、閉鎖的だった組織を改革

實松さん:以前は上手くチームワークが発揮できないこともあったと聞きました。でも、安藤さんがコミュニケーションをとって尽力されたとか・・・。

安藤さん:雑談をしただけですよ。でも、確かに以前はチーム間での情報交換が少ないとは感じていました。互いに閉じてしまっているんですね。でも、システム自体はチームだけでなく皆が使っているものなので、皆が関係者です。だからチームに限らず組織全体に周知することで、何かが起きたときに、SEEDS COMPANYとしての初動が早くなります。その点をしっかりと伝えるように意識しましたね。

同じ組織であるのに、スムーズに情報交換がなされず組織が硬直化してしまうことは珍しくないこと。その原因はどこにあるのだろう。

安藤さん:目的や目標がバラバラなのではないでしょうか?

陳さん:SEEDS COMPANYでは、目的や目標を合わすためにビジョンを掲げています。「世の中に新しい価値を提供し続け、ワクワクドキドキさせる」というものです。SEEDS COMPANYでは浸透していると思いますよ。

陳さん:SEEDS COMPANYを立ち上げるときに、すごく悩ましく思ったのが、事業と開発のそれぞれに携わるメンバーの“もの”の捉え方の違いです。当初はコミュニケーションの齟齬が多くありました。

陳さん:でも、ビジョンを掲げることや実現したい世界観の共有をすることで目先の問題よりも中長期的に考えることができ、そうすると目的が一致していくと思います。あとからジョインするメンバーは、このビジョンや世界感に共感してくれているので、互いに話し合い理解し合うことができました。安藤さんのようなリーダーの働き掛けもあって徐々に良くなっていったようなイメージです。まだまだ道半ばですが。

組織全体がチームワークを発揮するには、トップダウンだけでもボトムアップだけでも足りない。SEEDS COMPANYでは、組織のビジョンを明確に打ち立て、現場での地道なコミュニケーションでそれを啓蒙していく。双方向の丁寧なアプローチで、少しずつチームを作り上げてきたのだ。

パパ・ママも、フリーランスも、みんなが理解しあえるチーム。その根幹を支える採用へのこだわり

組織が拡大していく過程で、あらゆる人材が集まり、現在のSEEDS COMPANYには40名近くのメンバーが所属。今のSEEDS COMPANYでは、以前のような“事業と開発”という職種の違いだけでなく、子育て中のメンバーもいれば、フリーランスのメンバーもいるといった具合に、ライフステージや働き方のスタンスが異なる人材で組織されている。チームを運営していく上で乗り越えるべきギャップは、職種の壁だけではない。

仕事は生活に密着しているものだからこそ、プライベートであれ“個々の事情”や“価値観”についても、互いに理解しあわなくては、スムーズにチームワークは発揮できない。SEEDS COMPANYは、いくつものギャップの壁を越え、互いに信頼し合っている。

浅野さん:僕は子供が二人いて、保育園の迎えなどで早めに帰らないといけないといけないときがあります。そんなときは、周りのメンバーにサポートしてもらっているので感謝ですね。もちろん、自分が会社にいなくても問題にならないような対策として、共有を徹底したり、リモートの対応を可能にしたりと、リカバリーできるように心がけていますね。

實松さん:私はフリーランスとして参画していますが、SEEDS COMPANYではあえて契約形態を意識することはほとんどありません。それくらい社員の方が関係なく接してくれているように感じます。打ち合わせの際も、当然のように発言が受け入れられます。

實松さん:正直、これまでは意見を打ち切られてしまうようなことも経験しましたが、SEEDS COMPANYでは「意見を出し合ってより良いものを作ろう」という意識を強く感じますね。

互いに理解しあい、どんな立場の人間でも自分らしく働けている理由は、どこにあるのだろうか。各々が思う組織の魅力について尋ねると、その理由のひとつが見えてきた。

浅野さん:私が思うこの組織の魅力のひとつは「利己主義」より「利他主義」のメンバーが多いことですね。ホスピタリティーが高い方が多いんですよ。

陳さん:その点は採用の時点から意識しています。採用に関しては絶対妥協をしないですね。妥協をすると、後で組織のひずみにつながるので、もし採用進捗が芳しくなくても妥協して採用することはありません。72名の方とお会いしてやっと採用を決定したポジションもある位です。

なんとSEEDS COMPANYでは、採用のパートナーであるエージェント企業にも丁寧にビジョンのプレゼンを行うほど、ビジョン共感した人材採用を徹底している。

SEEDS COMPANYを支え続ける対話による組織づくり

陳さん:SEEDS COMPANYは、どんどんと新しいサービスを作っていく組織。近い将来また新しいサービスもスタート予定です。今あるチームで開発の効率化を図りながら質を高め、それを横展開していくイメージで、拡大と質の向上を同時に取り組んでいかなくてはいけないと思っていますね。その過程で“ SEEDS COMPANYならではの開発 ”を創っていきたいです。

今のところの “ SEEDS COMPANYならではの開発 ”とは、「合議制」だという。トップダウンでなく対話で進めていくスタイルだ。

陳さん:僕はこの組織が全体的に好きなんです。今いる仲間も僕が面接して採用しているから、というのもありますが…。この組織は、99%以上が中途入社やフリーランスという、それぞれ違う文化を持って集まった集団です。全然違うにも関わらず、それが目線を合わせて会話ができ、ディスカッションができて、ひとつの文化にまとまっています。それがとても素晴らしいというか、すごく居心地がいいと、日々感じています。

陳さん自体は、新卒入社でパーソルキャリアに入社し、カンパニー長として、多種多様なメンバーたちを率いている。陳さんは「僕は本当にこどもでまだまだ未熟ですが、そんな僕がトップでも皆が助けてくれて、一丸となって色々なことを前進させていけます。本当にいい仲間たちに恵まれていますよ」と座談会の最後を締めた。

今回立場の違う方々に参加していただいたが、一人ひとりの発言から見えてきたのは、互いへの絶えないリスペクトだ。それはポジションの上下も、個人の役割や契約内容の違いも関係がない。多様性を許容する組織には、もちろん仕組みやマネジメントテクニックも必要だが、組織を形作る一人ひとりの周囲への理解や気遣いが何より大事なのかもしれない。

この記事を書いた人

はぎー

geechsマガジンのエディター・ライターと、ITエンジニア向け無料イベントスペース『21cafe(ニイイチカフェ)』の管理人を兼務。イベントレポート・インタビュー記事を中心に執筆中。女性アイドルが大好きで、特にハロー!プロジェクトに心酔している。

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