先日21cafeでWebRTC Meetup #8が開催されました。
WebRTCに特化した勉強会として定期的に開催されているWebRTC Meetupですが、今回は年に1度のWebのお祭り「htmlday 2015」のプレイベントとしての開催でした。

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WebRTCとは?


ビデオや音声、データをブラウザ間でやり取り可能にする規格。
ちなみにRTCは「Real-Time Communication」の略。
リアルタイム通信がブラウザ上で簡単にできるようになると、個人のインターネットの使い方や企業のサービスなど、社会に様々な変化が現れるのではと予測されている。



今回は、2つのセッションと4名の方によるLTがあり、毎度のことながら盛りだくさんの内容でした。
タイトルと登壇者名と共に、セッション内容をまとめてみました!

MediaRecorderとWebMでオレオレLive Streaming |@massie_g

自己流のストリーミング方式『WebM Live Streaming:WMLS』を紹介。
『WebM Live Streaming:WMLS』は、HTTP通信だけで実現するリアルタイム配信です。
MediaRecorderでインターバル指定し取得したBlobを順次サーバー側で連結し、一つのレスポンスで返すという仕組み。
MediaRecorderでインターバル指定し取得したBlobは、WebMです。
インターバル毎にBlobが出現しますが、WebMの構造により、2つ目以降のBlobには映像や音声データだけで、ヘッダー部(「Header」「Meta Seek info」など)がありません。
そこで、次々と生成されるBlobをサーバー側で順次連結し、1つのレスポンスで返します。
セッション中には、既にあるHLSとの比較もされていました。



WebRTCのICEについて知る|@iwashi86

WebRTCがP2P通信を可能にする為のNAT越え技術として用いているのが、「ICE」の技術です。
インターネットに繋がるデバイスは、多くの場合NAT配下にあります。
NAT配下にあるプライベートIPのアドレスは、直でインターネット側と通信することができません。
この課題を実現させることを「NAT越え」といいます。
NAT越えの技術は様々ありますが、WebRTCではICEが採用されています。
理由としては、NATやルーターなどの操作が不要で、導入が比較的容易な点にあります。
@iwashi86さんは、概要を解説するためにICEを5つのパーツに分けて解説。
「収集」「交換」「整頓」「穴開」「終結」です。
WebRTCでビジネスをするなら「ICE」を知ることはとても大事、しかし中々理解が難しい。
そんな「ICE」を平易に解説するセッションでした。



WebRTCの安全性証明をしたい|@iskmsy

WebRTRCで安全性証明をしたい箇所は、
・TURNサーバとの通信(TURN REST Server API)
・ユーザー間の通信(WebRTC Security Architecture)
の2か所。
それぞれ想定できる攻撃のパターンに対して必要な安全性のモデルを考えます。
特にユーザー間の通信においては、沢山の攻撃パターンが考えられる為、妥当な安全性モデルの構築には大いに議論が必要そうです。

FirefoxでgetStats|@komasshu

getStatsとは、統計情報を取得するAPIです。
WebRTCはW3Cより標準化議論がされ、getStatsについても標準化の記載がありますが、実際はブラウザ独自の実装となっています。
このLTでは、getStatsで統計情報を取る際、CHROMEとFirefoxの場合を比較し、Firefoxの場合の方法を解説しました。
WebRTCのサービスを展開する際、サービスのモニタリングが出来るようになるので、統計情報を取得することはとても重要です。



SkyWay iOS/Android SDK 公開しました!|Hiroki Kato

「SkyWay」はNTTコミュニケーションズ社から提供されている、WebRTCのプラットフォームです。
サーバーサイドの実装や通信する為のJavaScriptのライブラリなどを公開しています。
この勉強会の開催日には、「SkyWay」のiOS版、Android版のSDKが公開されました。
iOS版SDKを利用してアプリを開発すれば、若い女子など新たなユーザー層へSkyWayを利用したサービスを届けることができるようになります(笑)


DataChannelでIoTしてみた|@tonofo

DataChannel APIとは、peerの接続を利用して、ファイルなどのデータを直接送受信できるAPIです。
WebRTCでIoTするには、CHROMEを介する場合と、Native実装の場合があります。
それぞれのメリット・デメリットを踏まえ、@tonofoさんが開発したのが「吐息伝送システム」!
「メイドさんの吐息を地球の裏側に転送しよう」という発想から誕生したこのシステム。
所属するAndroidの会秋葉原支部のワイヤレスジャパンでの新ネタとして発表する為開発されたそうです。
映像・音声の次のコミュニケーションの形を予感させるシステムですね!



この勉強会の様子はyoutubeに上がった動画で観ることができます。
これまでのWebRTC Meetupの動画も見れるので、是非ご覧になってください。

WebRTC Meetup#9は8月に開催予定です!
興味のある方は参加してみてはいかがでしょうか?


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