Sansan、Supership、Gunosyが語る!業界屈指の高トラフィックなWEBサービスを支える負荷対策

先日geechsマガジンが送る技術イベント「TECH VALLEY#6」が開催されました。テーマは「開発エンジニアが知っておくべき負荷対策」!各業界を代表するような3社のリーダー達にご登壇頂く貴重な機会となり、エントリー数は定員オーバーするほど。当日も大いに盛り上がるイベントとなりました。

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オープニング

当日はあいにくの雨にも関わらず、開場直後から沢山の方にお集まり頂きました。オープニング時には、ほぼ満席状態です。そんな中、主催のギークスによるご挨拶からイベントはスタート。TECH VALLEYの開催をはじめ、フリーランスエンジニアのための案件検索サイト『geechsjob』の運営などギークスのエンジニア支援の取り組みについてご紹介しました。

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オープニング後には、早速イベント本編へ。各社違う業界に属する登壇者の発表だったため、それぞれのサービスの特性も比較できる内容でした。

セッション1:進化の読めないシステムの負荷対策

■登壇者:Sansan株式会社 オペレーション部 開発グループ グループマネージャー 永井 晋平 氏

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今や多くのユーザーが利用するEightですが、そのリリース時から開発に携わっていた永井氏。名刺データ化サービスというこれまでに無いサービスを開発し、予測が付かなかったことも多かったよう。このように運用時の予測出来る範囲が少ない場合の負荷対策を考えるにあたり、重要になるポイントを失敗例・成功例含め、実体験に基づいてお話頂きました。


■POINT

✔ Eightの名刺データ化サービスは、当初オペレーターによる手入力と画像処理/機械学習によって実施。
✔サービスの課題から逆算して負荷対策を講じるべし。依頼される名刺の枚数の増加に伴うタスクの増加と手動入力を行うオペレータのUI応答性能の維持・向上。
✔これまでにないサービスの開発など設計時に情報が十分に揃わない場合は、作り込みすぎないほうが良い。データの状態、情報の使われ方が明確になった段階で、最適な手段をとる。
✔UI応答性能の維持・向上のためには、クエリのチューニングやモニタリングしてコツコツ改善している。クエリを把握し、ポイントを抑えてレビュー、適切に対策する。SansanではモニタリングにNew Relicを使用。

セッション2:DSP「ScaleOut」の成長と負荷対策

■Supership株式会社 アドプラットフォーム開発部 部長 石橋 稔章 氏

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現在注目もされているアドテクノロジーの分野で、広告配信プラットフォーム「ScaleOut DSP」をメインサービスとし、業界をリードしてきSuperShip社。DSPとSSP(※)のサービスにおいて技術責任者を務める石橋氏からは、同社の特徴である全てオンプレであるインフラについてサービス開始時からの変化と、オンプレがゆえの課題に対する具体的な戦略についてお話頂きました。順風満帆に見えた裏側には、今だから笑える苦労話もあったようです。
※SSP(Supply-Side Platform):媒体側の収益を最大化させるプラットフォーム

■POINT

✔広告配信システムでは、配信にはRDBは使用せず、KVSを使用するのは一般的。
✔高トラフィックを扱っていたノウハウを生かした初期設計により、サービス開始時より基本的なシステム構成を変更なく運用することが出来た。初期設定は重要であることを実感。
✔配信サーバ500台強、集計サーバ150台強の全てがオンプレであり、急にサーバは追加できない。その為、負荷が高くなった際に、優先順位が低い枠から売買取引に参加する確立を下げるなど、優先順位を付け売上効果の薄い処理から削減している。
✔競争の激しい広告業界において、本来開発リソースが割かれるべきは競争力強化の為の開発。前提として負荷対策は必須であるが、一定量以上にリソースをとられないよう対応することが大事。

セッション3:Gunosyの高負荷アクセスを支える技術

■株式会社Gunosy 執行役員CTO 松本 勇気 氏

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日本で最も早くGo言語でのサービス開発・運用を開始したと言っても過言ではないGunosy社。学生時代からその開発に携わる同社CTOの松本氏からは、Go言語の運用を中心とした負荷対策の歴史を語って頂きました。サービスの急成長を支えていたのは、サービスの成長フェーズを正確に捉え、先手を打っていく負荷対策でした。


■POINT

✔サービス開始初期はRubyを用いた基本的な処理効率改善施策のみで対応していたが、2014年3月からのTVCM開始・UI大幅変更を見据え、Go言語を導入。特性を生かした負荷対策により少リソースでの性能改善を達成。
✔Go言語の導入は、その他いくつかの言語と比較検討した結果、高パフォーマンス・独立性の高さ・安定運用実績より決定。
✔2015年にプラットフォーム戦略へ。複数のサービスの開発と負荷対策の両立のため、画面単位で分割をする似非Microservices化。
✔負荷対策にはツールの見極めが重要。問題に突き当たってから対処するのでは遅いので、普段から新技術などツールの調査を欠かさない。

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Q&A

3社のセッションを終え、QandAの時間では、沢山の方から積極的に手が上がります。各社の経験に基づいた登壇内容は、興味深いものだったようで、登壇内容をより具体的に深堀する質問が多く上がりました。登壇者の皆さんもひとつひとつ丁寧に答えて下さり、より理解を深めることが出来たのではないでしょうか。

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懇親会

イベント本編が終了し、懇親会がスタート!ビールやソフトドリンクの飲み物と軽食をご用意させて頂きました。懇親会では”企業と個人をつなぐ”TECH VALLEYのコンセプトの通り、登壇者と参加者が真剣な表情でディスカッションをしている姿が印象的でした。また、参加者さん同士も交流し、互いのノウハウを共有し合っていた様子。懇親会は多いに盛り上がり、時間のギリギリまで皆さん交流を深めていました。

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最後には「TECHVALLEY」の定番になりつつある(?)「T」と「V」のポーズで記念撮影!皆さんの素敵な笑顔と共に、イベントを締めくくることが出来ました。

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次回のTECH VALLEYもお楽しみに!

TECHVALLEYは定期的に開催しております。次回のTECHVALLEY#7は2016年2月頃を予定。
是非、お友達をお誘いあわせの上、ご参加ください♪TECHVALLEYの最新情報は随時このgeechsマガジンで発信しておりますので、引き続きgeechsマガジンも要チェックです!

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