Oracle運用のノウハウが満載!JPOUG Tech Talk Night #6イベントレポート

業務用ソフトウェアの開発・販売などを手がける世界的な大手企業オラクルの製品を使うエンジニアは少なくないはず。そのオラクルのユーザーグループ「Japan Oracle User Group」が主催する勉強会が、21cafeで開催されました。多くのOracle Datebaseに関する運用ノウハウがシェアされる大変貴重な機会となりました。

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統計固定派を斬る!新しいオプティマイザ統計運用を語る基調講演

■固定化か?最新化か?オプティマイザ統計の運用をもう一度考える。

発表者:柴田歩氏(日本オラクル株式会社)

今回の柴田氏の講演では、オプティマイザー統計の運用について、「最新化運用+最適化」のメリットを事例を踏まえて紹介していただきました。とくに実行計画最適化機能である「Bind Peek」を取り上げてお話いただきました。

■BindPeekとは
SQLが同じ場合でも、与えられたバインド変数値によって実行計画を使い分ける(最適化する)機能

 
「固定化」「最新化」の運用方法とBindPeekの組み合わせの3つのモデル
①固定化運用+最適化なし
②最新化運用+最適化あり
③最新化運用+最適化なし

を比較し、最新化・最適化のメリットに迫ります。

性能劣化リスクのみで評価する場合、①の場合は、性能変動の要素が少なく低リスクという判断になります。「ミッションクリティカルなシステムでは、BindPeek等は無効化してオプティマイザー統計も固定してSQL性能を安定させることが推奨」とされる理由はここにあります。
しかし、この場合、Oracle DateBaseの有識者に常時監視させなければ、SQL性能トラブルにみまわれ、結局リスクヘッジにならないと柴田氏は主張します。

これを踏まえ、「SQL性能」「運用」「性能劣化リスク」の3つの側面で分析すると、柴田氏が推奨する②のモデルが最もトータルバランスに優れているといいます。これまで不安視されていた性能劣化リスクについても、新機能により改善されています。

③のモデルは、メリット・デメリットを検討されることなく「BindPeek無効化が安全である」という通説により、採用されていることが多いのではないかとの見解でした。

柴田氏は、自身も「最新化運用+最適化あり」モデルを過去採用し、成果を出した実績があるそうです。まとめとして、そもそもSQLの実行計画は予測によるものであり、常に正解ではないという前提を踏まえた上で、統計最新化+最適化の運営を取り入れることを薦めていました。

3名のオラクル技術者によるライトニングトーク

■鳥肌必至のニューラルネットワークによる近未来の画像認識技術を体験し、IoTの知られざるパワーを知る

発表者:中嶋一樹氏(日本オラクル株式会社)

中嶋氏からはニューラルネットワークによる画像認識の技術を活用することで、どのように生活が変わるかをお話いただきました。ニューラルネットワークとは機会学習のひとつのカテゴリーです。

機械学習の開発ライブラリとして注目される「TensorFlow(テンサーフロウ)」と機会外学習用画像学習データ「IMAGENET(イメージネット)」を組み合わせ高い精度の画像認識が出来ると、中嶋氏はデモを実施。会場を驚かしていました。この画像認識=テキスト化できることにより、実現できることは多いです。

例えば、これまで調査で使われていた防犯カメラを、映ったものをリアルタイムにテキスト化し異常検出してアラートを鳴らすことで、予防に使うことが出来るといいます。テクノロジーの進歩が身近な生活に影響を与えることが実感できるLTでした。

■Oracle運用Tips大放出! ~ RAC環境のRMANのパラレル化を極める 編 ~

発表者:大田祐也氏(NTTデータ先端技術株式会社)

大田氏は、あるRAC環境を例として出し。“RMANバックアップをパラレル化で高速にするTips”を紹介してくださいました。パラレル化とは、単一プロセスでの処理を分割して実行すること。実行時間を短縮化するために、RMANちゃれるを複数割り当てるのですが、このとき考慮すべきことが3点あります。

一つ目は、大きなデータファイルのバックアップを取得には「マルチセクションバックアップ機能」を使うこと。データファイルがセクション単位に分割されれるので、大規模データファイルのバックアップ時間が解消されます。二つ目は、障害発生時の動きを考慮すること、最後に停止ノードのチャネル指定を行わないようにすること。具体的な実行方法も分かり、参考にしやすいLTでした。

■なぜFlashback Dropを使わないの?

発表者:三原健一氏(フリーランスで活躍中)

Flashback Drop機能とは、Oracle Databaseで誤って削除してしまったデータを復旧できる機能で、パソコン上でいう「ゴミ箱」のようなもの。便利な機能ですが、「データが領域を移動し、余計なI/Oが発生するのでは。」「容量が杯になり無駄な領域を占有するでは。」という誤解から設定Offにしている開発者もいるようです。三原氏は、Flashback Dropを正しく理解するため、2つの検証を行いました。

まずはデータの移動についての検証。検証により、削除されたと思われていたデータは、領域間の移動はなく、エクステント情報から見えなくなるだけということが分かりました。続いては、ゴミ箱内の容量についての検証。新たなテーブル作成時には領域が必要な際は、削除時のSCNが古いセグメントから解放されます。検証結果として「有効にしてデメリットはない」とのことなので、活用するとよさそうです。

Japan Oracle User Groupとは

オラクル製品を扱う技術者が、それぞれに持つ孤独。複雑化するシステムを把握し、そして紐解き、限られた時間で最適解を導き出すという困難に、孤独に向き合う技術者たちの問題を少しでも解決したい。みんなが集まれば、何か新しいことができるんじゃないだろうか。そんな思いを持つ者達が、この日本で集まり、世界のオラクル・ユーザー・グループの一員として活動します。

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