標準化動向から未来を読む!WebRTC勉強会

日本でもっとWebRTCという技術を流行らせたい!という想いからスタートしたWebRTCに特化した勉強会「WebRTC Meetup Tokyo #11」が21cafeで開催されました。その様子をレポートします。

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WebRTCでできることと未来を読む2名のセッション

■ブラウザでMCU作ってみた

発表者:@massie_g氏

MCU(Multipoint Control Unit)とは日本語では多地点制御装置といいますが、従来よくビデオ会議で使うものです。一般的には、P2Pで直接ブラウザ同士が通信します。特殊なサーバーは不要ですが、すべての機器が通信を行なうので、ネットワーク負荷、CPU負荷が高くなります。一方で、MCUはサーバーは必要ですが、クライアントであるブラウザはサーバーとだけ通信するので、CPU負荷は低いという利点があります。今回はブラウザMCUを使って、複数人のビデオ会議を行なうデモを実施しました。MCUサーバーの仕組みを理解し、注意点を考慮しながら活用することが大切です。

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▲デモの様子

■【リモートセッション】WebRTC標準化動向からいくつか

発表者:@iwashi86氏

WebRTCの標準化団体はW3C(ブラウザのAPI側を規定)とIETF(ネットワークを流れるプロトコル側を規定)の二つがあり、 二つの団体が協力しあいながら、標準化を進めています。今回は、2016年8月時点のWebRTC標準化動向から将来どうなっていくのかを紹介し、WebRTCの未来を紹介しました。

W3C側で特に注目すべきAPIは、RTCRtpTranceiverです。RTCRtpTranceiverにより、メディアストリームの方向属性の指定や、コーデックの指定をAPIレベルで提供できます。従来のAPIには存在せず、SDPを修正する必要があったため、RTCRtpTranceiverが実装されれば、開発者が気軽にメディアの条件を制御できるようになります。
IETF側は、2016/7月にIETF96のトピックはエッジケースの議論が多かったため、IETF96に注力せずネットワークプロトコルに関する仕様が2つ紹介されていました。そのうちの1つが、ICE Network Costという仕様で、ICE Candidate情報に、ネットワークの種類を示す識別子、およびコストを付与する仕様です。これにより、経路選定を既存仕様よりも高度に実現することができます。なお、発表時は、本仕様はどのブラウザでも実装されていないと発言がありましたが、Chrome M52にて既に一部(network-idなど、)実装されているようです。

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▲リモートセッションの様子

勉強会の様子はYoutubeにて配信

WebRTC Meetup Tokyoとは

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WebRTCに特化した勉強会です。日本でもっとWebRTCを流行らせたい、という想いから立ち上がった勉強会で、2014年4月に第一回目を開催し、二ヶ月に一回の頻度で開催されています。プログラマ、デザイナー、サービスを考える方など幅広い職種の方の参加を歓迎しています。トークテーマはプログラミングから新しいサービスのアイディアまでなんでもありです。

▼コミュニティ主催者
@iwashi86 & @Tukimikage
配信協力:@mizuman_

▼公式アカウント
ハッシュタグ:#webrtcjp 
アーカイブwebサイト:http://webrtcjp.info/
Youtube動画アーカイブ:https://www.youtube.com/channel/UCfFhKTGTXIQ7m9Xfnr5Sk3A

今後も随時イベント情報を更新していきます。
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