年収0円から1000万円!現役フリーランスエンジニアが賢く稼ぐ戦略を語るイベント【レポート前編】

先日、「フリーランスエンジニアの賢く稼ぐ戦略」をテーマとしたトークイベントが、21cafeで開催されました。このイベントは、『エンジニアがフリーランスで年収1000万円になるための稼ぎ方』を出版したばかりのフリーランスエンジニアの大和氏と、大和氏を支援するフリーランス専門エージェントgeechs(ギークス)が共同で開催。

当日は、現役フリーランスやフリーランスを志すエンジニアの方々が多く参加して大いに盛り上がりました。今回は当日の様子を、フリーランスの基本知識の解説と合わせて、前後編でレポートします!

一部では、フリーランスエンジニア大和氏による講演

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▲ 大和賢一郎(ヤマトケンイチロウ) プロフィール
フリーランスのWeb系サーバーサイドエンジニア。正社員として14年、フリーランスとして4年、計18年のエンジニア暦をもつ。大手メーカーへ新卒入社し、14年勤め上げたのち2012年にフリーランスへ転向。独立後は、クラウドソーシングや人脈を活用した営業で案件を獲得しようと自宅で孤軍奮闘していたが、限界を感じ、エージェントを活用する方針へ転換。複数のエージェントを利用した。現在はギークス紹介案件で、某Web系企業のECサイトのサーバーサイド開発に携わる。

■ フリーランスと正社員の大きな違いは「営業」

イベントの間、大和氏が口にしていたのは「営業活動の大変さ」。大和氏はフリーランスとして独立した最初の一年は自力で営業をしていたようです。クラウドソーシングの活用や知人経由の紹介による営業活動です。言わずもがなですが、フリーランスになると仕事を与えてくれる会社はなく、自ら動いて仕事を獲得しなくてはいけません。

大和氏によると、自力で営業の活動を行なった際、2点のことが課題になったそうです。

 ●業務委託の案件を持っている会社と出会う

大和氏の場合だと、知人に声をかけると「何かあれば依頼する」というスタンスが多く、案件が必ずあるとは限らないそう。

 ●適正な価格で受注するために交渉を行なう

クラウドソーシングのプラットフォーム上にある案件は、企業に常駐する案件に比べて契約金額が低いものが比較的多かったようです。また、企業に対して個人が対等な交渉が難しい場面もあり、苦労したといいます。

■ エージェントを活用してパートナーを見つける

いくつかの営業方法を試した結果、エージェントを利用することを決めた大和氏。それは、先述した営業における課題を解決できることと、フリーランスならではの孤独感を解消できることが理由だったそうです。「味方がいないと感じるのは、結構精神的につらい」と本音を語りながら、相談相手としてエージェントがいるメリットを語っていました。

フリーランス知識① 案件を獲得する方法

・自分で営業する/前職からの個人的なつながり/コミュニティなどでの個人的なつながり
市場のサービスを使わず、案件獲得から契約にいたるまで直接顧客とやり取りします。すでに人脈を持つ、年齢的には40~50代の方に多い方法です。サービスを利用した場合に発生する手数料がかからないなどのメリットがあります。反面、調整や交渉、事務手続きなど開発業務以外も自分でこなすという側面も。

・クラウドソーシングを利用する
インターネット上で仕事の受発注を行なえるプラットフォームを利用する方法です。利用者は、20代前後の若手のフリーランスが中心。時間や場所の制約を受けない案件が多いというメリットがあります。手軽に利用できるがゆえに、発注側と受注側の認識があわず、報酬額が安くなってしまう場合もあります。

・エージェントを利用する
エンジニアを求める多数の企業からの案件を保有するエージェント企業を利用し、案件紹介を受ける方法です。営業代行だけでなく、契約などの事務処理を代行してくれます。また契約内容が妥当であるか調整する役割も担い、フリーランスにとっては開発業務に集中することができるメリットがります。エージェントによってクライアント常駐型案件なのか、リモート稼動型案件なのかなど特徴があります。

 

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■ エージェントを見極める4つのポイント

フリーランスとして、あらゆる方法で案件獲得をし、最終的にエージェント利用を選んだ大和氏。エージェントについても複数社の利用経験があるそう。そんな大和氏がエージェント選びの際に注目しているポイントを4つ後紹介くださいました。

 ●Webサイトのつくりがしっかりしているか
 ●資本金が潤沢であるか
 ●レスポンススピードの速さ
 ●マッチングの精度

ポイントは“長く取引ができる、信頼のおける企業なのか”“ビジネスパートナーとして仕事がしやすいのか”という点。孤独になりがちなフリーランスだからこそ、協力関係を築くエージェントはしっかりと選ぶ必要がありそうです。

フリーランス知識② エージェント企業の役割

・案件を持つクライアントの開拓
ひとりで営業すると、接点を持てるクライアントの数は限られます。また、アタックしたクライアント候補が確実の案件を持っているかも、取引先として信頼できるのかも分かりません。しかしエージェント企業は、取引実績のある複数のクライアントの案件を保有しています。つまり、クライアント開拓と見極めの労力を省くことができ、さらに複数の選択肢から希望にあう案件を選ぶことができるのです。

・契約条件の交渉
案件内容を確定させ、対価として適切な金額と契約書を結ぶことは、実際の仕事以上に肝になるといっても過言ではありません。しかし、これは経験と交渉力を必要とします。エージェントは多数のクライアント、多数のエンジニアと取引をおこないマッチングを実現しています。クライアント側の要求、エンジニアの持つ技術力、双方の相場観を理解し、妥当な内容での契約締結を支援します。

・事務作業の代行やキャリアカウンセリングなどのサポート
エージェントによって内容に差はあるものの、参画にいたるまでの営業活動以外についてもサービス提供をしている場合が多くあります。フリーランスは、仕事以外でも書類の処理、戦略の策定、スキルアップなど、あらゆる業務を自分でこなさなくてはなりません。それらに対してもサービス提供を行なっているエージェントもあります。上手く使うとフリーランス生活がより快適に。どんなエージェントがどんな支援を行なっているか調べてみましょう。

 

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■ まず知っておくべきは“自分の価格相場”と“社会保障”

フリーランスとして知っておくべきこととして、大和氏はエージェントの見極め方のほかに“自分の価格相場”と“社会保障”を上げました。

 ●エージェントとの面談を通して価格相場を知る

会社からの給与とフリーランスとしての報酬は、相場が異なります。当然ながら「何の技術を使い、どのポジションで参画するか」によっても変動します。大和氏は、エージェントに登録すると行なわれる「登録面談」を、自身のスキル・経験を棚卸しする場として活用することをおススメしていました。面談で紹介される案件によって、自分のスキル・経験は市場でどれだけの価値があるかを知ることができます。それは、今後の案件選びやフリーランスとしての戦略立案においても知っておくべきことです。

 ●社会保障について理解し、後のトラブルを防ぐ

正社員からフリーランスに転向した際、最も変化するのが“社会保障”。大和氏は「手続きを怠ってしまい、後の処理が大変だった」という自身の体験談も交えて、社会保険を理解し、きちんと対応することの大切さをお話くださいました。大和氏は本を使い独学で学んだそうですが、Web上にも情報がありますので、まずは調べてみるとよいでしょう。

フリーランス知識③ 独立後の社会保障制度の変化

内容 会社員(被雇用者) フリーランス(個人事業主)
医療保険 健康保険
・保険料は原則会社と折半で負担。
・本人とその被扶養者の医療費負担3割に。
国民健康保険
・保険料は市町村国保加入であれば世帯主、国保組合加入であれば組合員負担。
・いずれの加入でも、被保険者の医療費負担が3割に。
年金 厚生年金
・保険料は会社と折半で負担。
国民年金
・20歳~60歳の全国民が強制適用制度として加入する。
・全額自己負担
雇用保険 雇用保険
・保険料は労働者が給与等の0.4%、事業主が0.7%負担。
・失業等給付などを享受できる。
加入できない
労災保険 労災保険
・全額事業主負担。
・労働者の通勤/勤務中の自己を補償。
任意加入の制度あり
・雇用されていないと制度対象外だが、任意で特別加入が可能な場合がある。

社会保障制度意外にも注意しなければいけないのが、確定申告。フリーランスは納税を自分で行なう必要があるので、確定申告をしなければなりません。会社員であれば多くの場合、会社がその手続きをしてくれるため、意識する必要はありませんでした。

 

後編ではパネルディスカッションの様子をレポート

イベントの第一部の大和氏の講演では、失敗談も含め赤裸々にフリーランスエンジニアとしての経験をお話いただきました。特に、フリーランスエンジニアの営業活動の大切さについては熱弁。準備段階から「フリーランスエンジニアとしてのノウハウを伝え、より多くの方の挑戦するきっかけにしてほしい」と口にしていた通り、実体験に基づく説得力のあるノウハウを参加者へ共有していました。

イベントの第二部ではギークスのフリーランスエンジニア専門のキャリアカウンセラーである増田を加え、パネルディスカッションを展開。“報酬を上げる技”など、より踏み込んだ内容に迫ります。このパネルディスカッションの様子は、後日公開のイベントレポート後半をお楽しみに!

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