独立2年目で気付いた、現場でバリューを出す戦略 #現役フリーランスに聞いてみた

読者の皆さんは、“フリーランスエンジニア”という言葉からどんな働き方をイメージするでしょうか?今「フリーランス」の働き方が注目され、2016年の日本における人口は1000万人以上にも上るといいます。中でも、専門技術職であるエンジニアは、この働き方がマッチする職種です。

しかし、まだ実態を知れる情報は少ないのが現状です。フリーランスを目指すエンジニア、悩んでいるフリーランスエンジニアにとっては、リアルでもネット上でも「先輩」を探すのは難しいですよね。

今回は、geechsマガジンライターのはぎーが、現役フリーランスエンジニアにインタビュー。なぜフリーランスを選んだのか?何を乗り越え、何に気付いたのか?そして、この先何を目指すのか? 「先輩」たちの生の声をお届けします。

今回のフリーランスエンジニア Tさん

新卒でSIerに入社し、その後複数のWeb系広告企業を経由。社会人5年目に起業をきっかけにフリーランスへ。現在は、フリーランス2年目。都内のベンチャー企業の開発案件に常駐しながら、自社のプロダクトの開発にも尽力する。

きっかけは“流れ”!?それでもフリーランスに挑戦できたワケ

Tさんが会社を独立したのは、社会人5年目であった2015年目の春でした。最初から独立志向が強かったわけではなく、エンジニア駆け出しの時代は“技術を極めていきたい ” という想いが強かったそうです。実際に独立したときも、自分の強い意志があったわけでないと言います。

「私は同僚2人と、当時勤めていたWeb広告会社を辞め、3人で起業しました。はじめから独立に積極的であったわけではなく、広告業界の課題について議論していると彼らと意見が合致したんです。二人が「私達の思う課題を改善していけるような会社を創ろう」と言うので、「面白そうだから流れに乗ってみるか!」と誘いに乗る形で独立しました。」

とはいえ、独立にはリスクが付き物。Tさんが、この挑戦に踏み出せた背景にはエンジニアとしての自信がありました。

「正社員のころから、“一目置かれる存在になろう”と常々意識をしていました。一社目は、新しい技術の採用にあまり積極的ではないSler企業でしたが、それでも新技術や他の人が触っていないような技術を独学で学んでいました。導入ができなくても知識がある、話せるということが重宝され、評価されることがあります。他社の方から、そういった点を認めて評価頂くお言葉を頂いたこともありました。だから、ある程度自分の力で食って行ける感覚値があったんです。」

3人での起業とはじめての壁

Tさんは元同僚たちとエンジニア派遣業と自社プロダクトの開拓を行なう企業『グロースハックスタジオ』を創業しました。創業メンバーの3人はそれぞれた違う職種。広い人脈を持つメンバーが営業活動を行い、エンジニア職のTさんが開発業務を行なう、というように得意分野を生かしたチームワークを発揮していきます。

しかし、最初の壁にぶつかります。初めて行なう自力での営業は、取引先開拓に交渉など不慣れなことが多く、上手くいかないことも多かったようでした。また、自社プロダクトの開発や導入についても思うように進まず、悶々とする日々。しんどい時期も乗り越えられたのは、他でもない一緒に働くメンバーの存在が大きいといいます。

「3人いれば解決できるだろうと、ある程度楽観的に捉えることができました。それに、自社開発以外にもコンサルティング案件などその他の案件で収入を確保できていたので。」

収入源を確保できていたこと、仲間がいたことがTさんを支えてくれました。

そして、2016年春、今後自社プロダクトを開発していくための資金とフリーランスエンジニア同士の繋がりを求めて、フリーランスエンジニア専門エージェント“geechs job”を利用し始めます。

正社員のうちに準備しておけばよかった…

エージェントを利用すると、すぐに案件を得ることができました。エージェントを利用するにしろ、自力で営業活動を行なうにしろ、Tさんの思うフリーランスエンジニアの大きなメリットは“案件を選べること”。案件選び、営業活動を行なう上で、“スキル・経験の棚卸し”を正社員のうちにしておくべきだったと振り返りました

「自分に合った案件を選ぶ場面で、棚卸しができていないと上手く判断ができません。正社員のときは、会社の用意するレールやキャリアプランがあり、あまり振り返る時間を意識してとることもありませんでしたが、フリーランスなら、よりこの作業は重要だと思いますね。

棚卸しをすることで、この先自分が何をしたいのかも再確認できたようです。ずっとJava言語を扱っていましたが、Scala言語の案件にチャレンジしたいと具体的なプランも見えてきました。

「商談の場では、フレームワークのバージョンなど、意外と細かいことも聞かれるのでより詳細に棚卸しする必要がありましたね。」

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Tさんが見つけたフリーランス戦略とは?

 

この記事を書いた人

はぎー

geechsマガジンのエディター・ライターと、ITエンジニア向け無料イベントスペース『21cafe(ニイイチカフェ)』の管理人を兼務。イベントレポート・インタビュー記事を中心に執筆中。女性アイドルが大好きで、特にハロー!プロジェクトに心酔している。

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