10年探し続けた、納得できる“自分なりの”働き方 #現役フリーランスに聞いてみた

読者の皆さんは、“フリーランスエンジニア”という言葉からどんな働き方をイメージするでしょうか?今「フリーランス」の働き方が注目され、2016年の日本における人口は1000万人以上にも上るといいます。中でも、専門技術職であるエンジニアは、この働き方がマッチする職種です。
しかし、まだ実態を知れる情報は少ないのが現状です。フリーランスを目指すエンジニア、悩んでいるフリーランスエンジニアにとっては、リアルでもネット上でも「先輩」を探すのは難しいですよね。
今回は、geechsマガジンライターのはぎーが、現役フリーランスエンジニアにインタビュー。なぜフリーランスを選んだのか?何を乗り越え、何に気付いたのか?そして、この先何を目指すのか? 「先輩」たちの生の声をお届けします。

今回紹介するフリーランスエンジニア Kさん

大阪のソフトウェア開発会社のシステムエンジニアとしてキャリアをスタート。その後スキルチェンジを求めて東京へ転居・転職。文化の違う企業をいくつか経験し、会社を通してではなく自分の好きなことで自己実現をしようと想い、2015年フリーランスになります。現在は開発業務と趣味のバンド活動を両立されるなど、ワークライフバランスを重視した働き方を実践。

やりたいことは?あるべき姿は?模索し続けた20代

Kさんは大阪のソフトウェア開発会社からエンジニアとしてのキャリアをスタートさせました。当時、世間で注目を集めていた楽天やライブドアへの憧れもあり、Webサービスの開発に携わることを希望していましたが、Kさんの配属はサーバーのオペレーション。プログラミングに関係ない、この業務は2年続きました。

「年がたつほどにプログラミング経験も積めず時間だけが過ぎていくことに焦りを感じていました。上司に相談すると別の案件を紹介してくれたのですが、またもやWebとは関連の無い、さらに片道1時間半かかる隣の県の現場。もう待ったなしだと思い、見切り発車ではありましたが、翌日には会社を辞める意思を伝えました。」

次の仕事を決めず会社を辞め、当時金銭的にも厳しい状態だったKさん。振り返るとまさに「命懸け」だったそうです。そんな中見つけた「未経験でも研修をしWebエンジニアに育てる」という転職情報誌の魅力的な言葉に、上京を決意しました。

上京後就職した開発会社で4年経験を積んだのち、大手ポータルサイト会社に転職。ここでの経験はKさんの大きな財産になりました。

「携わったのは、ソーシャルアプリの立ち上げ。ただプログラミングをするだけでなく、事業とリンクする方法を模索する必要があり、事業目線を持ちながらビジネスをする楽しさを経験させてもらいました。」

この時期のKさんは、しゃかりきに頑張り、昇格したり裁量権が増えたりと評価されることを「ここにいて良かった」と思う理由にしていました。仕事の時間は1日の大半を占めます。だから「仕事の時間を自分が楽しい、良いと思える時間にしたい。」その思いから会社に貢献し評価されるべきだと、ひたすらに頑張っていたようです。

帳尻を合わせる生き方はやめる! 価値観の変化

Kさんの努力は報われ、会社での立場も上がっていきます。順調に築かれる社内評価の一方でKさんは違和感を抱えていました。

「経験と年収を積むほどに、会社の目指す方向と、自分の意思のギャップが大きくなってきたんです。今までは“会社での評価”=“自己実現”だと、無理にリンクさせようとてきました。でも、会社が自分に求める姿と自分自身のありたい姿のバランスが取れなくなるにつれ苦しくなってきてしまい・・・。」

役割などが比較的明確でない規模の小さい企業であれば、しがらみは解消されるのでは?と、ベンチャー企業へ転職します。しかし、既に確立された強烈な文化になじむことができませんでした。

「ここまでの経験で、キャリアによる自己実現と会社が求めるアウトプットをあわせようとしていた自分の価値観が崩れました。このとき、IT業界で生きる人間として、どんなライフスタイルが一番自分に合うのかゼロから見つめ直すようになったのが、今フリーランスとして踏み出すきっかけになりました。」

会社員ではなくITエンジニアとして生き残るには、起業するかフリーランスになるかだと考えたKさん。自分でサービスを作りたいという想いも、アイディアも無かったためとった最良の選択がフリーランスでした。

次のページ:
なぜ”フリーランス”という働き方を選んだのか

 

この記事を書いた人

はぎー

geechsマガジンのエディター・ライターと、ITエンジニア向け無料イベントスペース『21cafe(ニイイチカフェ)』の管理人を兼務。イベントレポート・インタビュー記事を中心に執筆中。女性アイドルが大好きで、特にハロー!プロジェクトに心酔している。

関連する記事

facebook

案件情報や最新記事をお届けします。
ぜひチェックしてみてください。