「誰もが手助けし合える社会を目指して」LINE BOT AWARDS優勝チーム&HANDインタビュー

2017/04/14

2017年3月18日、LINEのchatbotを使った開発アワードイベント「LINE BOT AWARDS」の最終審査が行われました。見事グランプリを獲得したのは、身体・精神的に不安や困難を抱えた人と、その手助けをしたい人をつなぐ『&HAND(アンドハンド)』。今回は、&HANDプロジェクトリーダーの池之上氏とチームを立ち上げたタキザワ氏に、グランプリまでの道のりとこのプロダクトに込めた想いを聞きました。

左:池之上 智子氏(UI / UX デザイナー・サービス介助士)
右:タキザワケイタ氏(サービスデザイナー・ワークショップデザイナー)

LINE BOT AWARDSでグランプリを獲得した&HANDとは

https://andhand.themedia.jp/

&HANDは身体・精神的に不安や困難を抱えた人と、その手助けをしたい周囲の人をLINE Beaconでつなぎ、chatbotを介して具体的な行動をサポートします。手助けを必要する人が LINE Beacon対応デバイスを携帯し、手助けが必要な状況でBeaconをONにすると、 サポーター(「&HAND」のアカウントを友だち登録している人)のLINEにメッセージが届きサポートを促します。

また、chatbotを介し、手助けを希望する人とサポーターが個別にコミュニケーションをとり、その時々で具体的に手助けが必要な内容のやり取りも可能です。今後は、サポートするために必要な情報をタイムラインに定期配信することでのサポーター育成支援や訪日外国人への観光サポート対応などの展開も検討し、開発が進められます。

実は、この&HANDには元となるアイデアがありました。それが、 Google主催のプロジェクト「Android Experiments OBJECT」でグランプリを受賞した『スマート・マタニティマーク』。電車で立っているのがつらい妊婦と席をゆずりたい人をマッチングするサービスです。

スマート・マタニティマークのサービス化を目指す中で、聞いた「もっと幅広い人に使ってもらえるのでは」という声が、&HANDのアイディアのベースとなりました。

&HAND アンドハンド:LINE #BOTawards グランプリ FINAL STAGE プレゼンスライド from Keita Takizawa

ワークショップから生まれた最強チーム

スマート・マタニティマーク、そして&HANDを作ったプロジェクトチームは、もともとワークショップデザイナーであるタキザワ氏の「ある実験」の元に集めらたメンバーでした。

「私は普段の仕事でワークショップを実践したり、アイディアソンに参加することも多いですが、そのアウトプットの質は参加者によって決まることを感じていました。もし、ハイレベルなメンバーだけでワークショップをやったら、どんな共創の場になるのか?実験してみたいと思いました。

そこで「Google主催のコンペティションを題材に、タキザワの知人で最強打線を組んで、ワークショップで共創させたら何が起きるのかを実験します。」というメッセージを個々に送りました。」(タキザワ氏)

メッセージは、UXデザイナーやサービスデザイナー、テクノロジスト、アーティスト、グラフィックレコーダーといったあらゆる領域で活躍する人に送信され、&HANDのプロジェクトリーダーとなる池之上氏もそれを受け取ることになります。

「まずワクワクしましたね。自分のほかにはどんな人がいるか一切知らない状態でしたが、ひとつのことに対して、はじめて出会う人と取り組むというのは刺激的に感じました」(池之上氏)

そして会社に属しながらも、業務とは関係なく『想い』を持った人たちが集まることになります。目標とするコンペに向け、 3回のワークショップを通し、最終的に10案をエントリーしました。そして見事スマート・マタニティマークがグランプリを受賞したのです。

 

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一度は諦めたLINE BOT AWARDS…エントリーに至った経緯とは

 

この記事を書いた人

はぎー

geechsマガジンのエディター・ライターと、ITエンジニア向け無料イベントスペース『21cafe(ニイイチカフェ)』の管理人を兼務。イベントレポート・インタビュー記事を中心に執筆中。女性アイドルが大好きで、特にハロー!プロジェクトに心酔している。

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