【2015年版】今年話題になったIoTの動向を振り返ってみた

今年、何かと話題になった「IoT」。エンジニアの皆さんなら一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。でも実際のところ、注目度の高い「IoT」に関心はあるけれども、まだよく知らない方も少なくありません。そこで今回は、IoTを理解するため、今年話題になったIoTの動向について、振り返ってみたいと思います。

そもそも「IoT」ってなんなの?

「IoT」とは「Internet of Things」の略で、「モノのインターネット化」を意味する言葉です。
私たちの身近に存在している「テレビ」や「エアコン」などの家電や、「自動車」などのあらゆる”モノ”が「インターネットと繋がる」ということですね。
エアコンがインターネットと繋がれば、私たちの現在地情報がエアコンに送られることで、帰宅のタイミングに合わせて自動的に電源をオンにしてくれる、などを実現することができます。また、自動車がインターネットと繋がることで、リアルタイムな渋滞情報をキャッチして運転手にナビゲーションを行ったりもできますし、目的地に到着すれば、現地の有名な観光情報を案内したり、当日の混雑状況などを知ることもできます。
このように、様々な”モノ”がインターネットに接続することによって、便利で快適な世の中を作る可能性が「IoT」にはあるのですね。

IoTって今、どれだけ盛り上がっているの?

そんな「IoT」ですが、現在、様々な企業が開発を行っており、その規模は、2020年までに1兆ドルほどの経済規模を生み出すとまで言われています。IoTを活用した商品では「Apple Watch」に代表されるウェアラブルデバイスやスマート家電から、駐車場のリアルな空き情報確認など、各種センサを活用したサービスなどもあります。
また、IT企業もこぞってこのIoTの開発に着手しており、GoogleではIoT向けプラットフォーム「Project Brillo」を発表。日本IBMでもIoTに関する自社イベントを開催しています。
一般向けではここ日本でも、「Japan IT Week春 2015のIoT/M2M展」「Interop TokyoのIoT関連商品」「SEMICON Japan 2015のWorld og IoT」 などが開催されており、様々な分野でIoTを活用した産業が注目されています。

2015年に発売されたIoTを活用したデバイスの紹介

では、実際に2015年に話題になった、IoT技術を活用したデバイスをご紹介しましょう。

■スマートウォッチ

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Appleが2015年4月に発表した「Apple Watch」は「スマートウォッチ」の代表格的なデバイスです。時計としての機能だけではなく、GPSを活用した地図ナビゲーション機能やiPhoneと連動したウォーキングやランニングデータの管理など、多くのヘルスケア機能を兼ね備えています。開発者用のSDKである「Watch Kit」がアップルから公開されており、自由にネイティブアプリの開発に取り組むことができます。

・Apple Watch
公式URL:http://www.apple.com/jp/watch/

■スマートテレビ

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4Kテレビなど、従来よりもさらに解像度が高いテレビが普及しつつありますが、テレビの進化はそれだけではありません。今年、Sonyやパナソニック、サムスン電子などの各家電メーカーから「スマートテレビ」が発表され、インターネットを介した「YouTube」や「ストリーミングサービス」など、各種4Kコンテンツの拡充を図っています。その中でも5月にはパナソニックから「Firefox OS」を搭載した4Kテレビが、7月にはソニーからAndroidOSが搭載されてい「AndroidTV」が発売されました。AndroidやHTML5の技術を活かした開発環境が用意されている点でも、今後注目のデバイスとなっています。

・Panasonic テレビ ビエラ 「Firefox OS」搭載
公式URL:http://panasonic.jp/viera/firefox/index.html
・SonyブラビアAndroid TV
公式URL:http://www.sony.net/Products/tv/androidtv/ja/

■Pepper

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2015年6月に100台限定で一般販売されてからすっかり人気者、おなじみソフトバンクの喋るロボット「Pepper」は、従来の単純な会話機能だけではなく、クラウド環境との連携によって各種最新のニュースや天気の情報などを伝えることができます。また、膨大な会話のデータベースを活用した会話内容の改善、スマホアプリとの連携、ネイティブアプリによる多種多様な制御など、様々な用途に対応ができるようになってきました。アプリ開発にはPython、C++などの開発言語に対応しており、Choregraphe(コレグラフ)」というシンプルなGUIを使ったSDKが用意されているなど、ロボット用のアプリ開発支援も積極的に行われています。

・ソフトバンク
公式URL:http://www.softbank.jp/robot/special/tech/

■ドローン

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今年の春から様々なメディアに登場し話題になった、空飛ぶロボット ドローン。現在はまだ空撮用など、単体で使用されている印象が強いドローンですが、今後はインターネットとの連携を活用したIoT用途としても注目されています。クラウドと連携することによって、カメラ画像の解析など、重い処理を必要とする場面でもリアルタイムで処理を行え、今後多くの用途が増えていくことが予想されます。開発環境には、DJI社が用意するSDKや、Pythonで記述された3D Robotics社の「Drone Kit」、マイクロソフトの「Windows 10 IoT Core」など様々な環境が用意されつつある状況です。

・DJI
公式URL:http://www.dji.com/products/phantom
・3D Robotics
公式URL:https://3drobotics.com
・マイクロソフト
公式URL:https://dev.windows.com/ja-jp/iot

■スマートグラス

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「グーグルグラス」は昨年一時期話題となりましたが、その後、スマートグラスは様々な企業で開発が行われています。ソニーが3月に発売した「SmartEyeglass」では、独自のホログラム光学技術を応用したAR(拡張現実)の世界を体感することができます。グラスに搭載されたカメラやセンサーによって、メガネを付けながらでも、マニュアルの確認や地図のガイドなどの情報を得ることができ、AndroidSDKでのアプリ開発が可能な点でも注目されています。

・ソニー(SmartEyeglass Developer Edition)
公式URL:http://developer.sonymobile.com/ja/smarteyeglass/#seg-header

初心者でも分かりやすい!IoT開発キットを紹介

ここまで馴染みのあるIoTの各デバイスを紹介してきました。でも、自分が開発するなんて、何だか難しそうと思ってしまいますよね。そこで、これからIoTに挑戦してみたい!という初心者にもオススメできる、IoT開発キットをご紹介したいと思います。

■Arduino開発キット

Arduinoは電子工作の経験がない人でも、すぐに開発を行うことができるため人気のマイコンボードです。USBケーブルとArduinoボード、PCを用意すれば、簡単にLED点滅などのプログラム作成を行うことができます。Arduino言語はC++に近く、多くのサンプルコードも用意されており、価格も安いため、はじめての開発キット選びにもオススメです。
・商品URLは、こちら
・提供メーカーURL:https://www.switch-science.com

■Raspberry Pi開発キット

Raspberry Piは様々な用途で使用できる小さなPCとして人気のシングルボードコンピュータです。
USBポートや外部メモリ、Ethernetポートなど、用途に合わせて性能を拡張していくことができます。
PythonやNode.jsなどソフトウェアエンジニアにも馴染み深い言語で操作することが可能で、IoT導入前の練習や趣味、電子工作用途として楽しめるコンピュータとなっています。
・商品URLはこちら
・提供メーカーURL:https://www.switch-science.com

■インテル Edison開発キット

インテルEdisonは切手サイズの超小型ながら、デュアルコアのIntel Atom CPUを搭載した本格派マイコンボードです。Arduino UNOと互換性があり、C/C++、Python、Node.js、HTML5などの開発環境に対応しています。Wi-FiやBluetooth 4.0も標準装備されており、IoTデバイスとして、よりこだわったものを作ってみたい、と考えている場合には、こちらがオススメです。
・商品URLはこちら
・提供メーカーURL:http://edison-lab.jp/edison-arduino/

以上、今年話題になったIoTの動向を振り返ってみました。一見難しそうに見えるIoTですが、はじめは簡単な開発キットを活用してLチカ(プログラムによりLEDライトをチカチカさせる)などから試してみると良いかもしれませんね。これからますます盛り上がるIoT。ぜひ簡単なところからでも、挑戦してみてください!


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