スタートアップ企業がこぞってRubyを採用する4つの理由

設立してわずか数年で、社会に対して大きな影響を与える。そんなスタートアップ企業の存在が今、非常に注目されています。ソーシャルリクルーティングサイト“Wantedly(ウォンテッドリー)”が発表した記事によると、そのような企業がRubyを採用するケースが増えてきているそうです。(参照元:http://jp.techcrunch.com/2014/08/25/jp20140825wantedly/)なぜRubyはスタートアップ企業と親和性が高いのでしょうか?その理由を探っていきましょう。

スタートアップ企業がこぞってRubyを採用する4つの理由

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■1つ目:Ruby on Rails(ルビーオンレイルズ)の優秀性

Webアプリケーションに携わるエンジニアなら、Ruby on Railsというフレームワークを一度は耳にしたことがあると思います。Rails以前にもRubyで書かれたフレームワークは存在していましたが、

・メタプログラミング可能なRubyの特性を活かし、冗長なコードを書かなくてよいこと
・データベースからビューまでフルスタックの機能を提供していること

などが評価され、多くの開発で使われるようになりました。私も普段Railsを使用していますが、とにかく開発効率が良く、「サービスを素早く作りたい」というスタートアップ企業には、うってつけだと思います。

■2つ目:フレームワークやライブラリのバージョンアップサイクルが早い

Rubyコミュニティの活動はとても活発で、他の言語と比較すると、フレームワークやライブラリが早いペースでバージョンアップしていきます。つまり、便利な機能の追加や脆弱性の解消がスピーディーです。実際の開発の現場でも「こういう機能があればいいな」と思ったらRubyGems(ルビージェムズ)を探せばすぐ見つかる、という場面が頻繁にあります。

|RubyGems(ルビージェムズ)とは
RubyGemsは、Ruby言語用のパッケージ管理システムであり、Rubyのプログラムと(”gem” と呼ばれる)ライブラリの配布用標準フォーマットを提供している。(Wikipediaより)

■3つ目:スクラム開発との相性がよい

スタートアップ企業では、スクラム開発がよく用いられます。サービスを開始した後、短いサイクルで「リソースを何に投資するか」を決めていく必要があるためです。Rubyは“変化に対応しやすい言語”であり、このような開発手法と相性がよいです。なぜ変化に対応しやすいのでしょうか?具体的には次のような点が挙げられます。

・ソースコードが読みやすいため、急な仕様変更があった場合にも「どの箇所を変更すればよいのか」が分かりやすい
・少ないコード量で多くの仕事が出来るような言語仕様になっている
・“オープンクラス”の特性を持っており、クラスのふるまいを後から自由に変更することが出来る

私は昔Javaプログラマだったのですが、「Javaだと何十行もコードを書かないといけない処理が、Rubyだと数行で済む」というケースも多く、Rubyの柔軟さを実感しています。

■4つ目:実行速度の遅さが改善されてきた

開発効率が良く、機能も充実しているRubyですが、元々は「他の言語と比べると実行速度がやや遅く、メモリの利用効率が良くない」という弱点を抱えていました。しかし、RubyやRailsのバージョンが上がるにつれ、次第にその弱点も改善されてきました。また、近年CPUやメモリの性能が良くなり、相対的に速度が向上したことも、Rubyが利用されるようになってきた一因だと思います。

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この記事を書いた人:ぞの

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Webアプリケーションエンジニアとして様々な現場に参画し、多種多様な言語を習得。エンジニアとしての強みは汎用性の高さと、メンバーとコミュニケーションを取り合いながら円滑に案件を進められること。趣味は音楽と将棋。Ruby愛好家。

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