確定申告を税理士に依頼したい貴方へ!現役税理士に聞いた「かしこい税理士の選び方」

「自分で確定申告するの不安だな、会計業務を税理士の先生に依頼したい」確定申告の時期を控えて、そう考えているフリーランスエンジニアの方、多いのではないでしょうか?税理士に依頼をしたくても、「良い税理士の見分け方は?」「依頼する前に準備しておくことは?」と分からないことだらけ。そんな貴方に朗報です。

なんと今回、現職の税理士の先生に電話インタビューをお願いしちゃいました!ここでしか読めないナマの情報が盛りだくさんです!

お話をした税理士の先生のプロフィール

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20数年間、このお仕事をやっていらっしゃる大ベテランの先生です。税理士を目指すターニングポイントとなったのは、学生時代に大学入試センター試験(当時の大学共通一次試験)を受けたこと。試験の結果があまり思わしくなく進路をどうするか考えていたところ、親友に「税理士になるという選択肢もあるぞ」と声をかけられたのだとか。その言葉をきっかけとして専門学校に通い、税理士になったのだそうです。現在はその豊富な経験を活かし、会計の分野だけでなく各企業・事業主に対するコンサルティングの業務も引き受けていらっしゃいます。

ぞの:それでは先生、よろしくお願いします。

税理士の先生(以下、『税』と略記):はい。よろしくお願いします。

依頼の前に準備しておくべきこと

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ぞの:さて、正直にお話ししますが、われわれエンジニアは会計の知識があまりありません。そこでお聞きしたいのですが、そもそも税理士の先生に業務を依頼するさいに、何を事前に準備しておくべきなのでしょうか?

税:当たり前のことではあるのですが、“自分の収入や支出の記録をちゃんととっておく”ということに尽きると思います。品物を購入したら領収書をとっておくとか、請求書をきちんと保管しておくとかですね。それが残っていない状態ですと、どんなにわれわれ税理士が頑張っても、やり取りの記録が分かりませんからね(笑)
あとですね、ときには事情があって領収書やレシートがもらえないこともあるじゃないですか?そういうときは、“紙に書いておく”だけでも立派な記録として認められるんです。

ぞの:えっ!それでも大丈夫なんですか!?知りませんでした。

税:そう。大丈夫なんです。何かの紙に日付、何を購入したか、そしてその金額を書いておいてください。「○月○日、□□□を購入。△△△円」のような感じですね。それがあるだけでも会計業務がずいぶんやりやすくなります。
余談ですが、税理士の間では“毎日の記帳が会社を繁栄させる”ということがよく言われます。よくある話で、お金にルーズな人って、だいたい他のこともルーズなことが多いじゃないですか?(笑)

ぞの:耳の痛い話です(笑)

税:(笑)。不思議なもので、同じように、お金の収支がきれいに帳面に残っている事業主・会社ほど、業績も安定している、もしくは上向いているところが多いんですね。

ぞの:それはすごい。考えさせられるお話ですね。

きちんと支出の記録を保管しておこう!メモ書きでもOK!

良い税理士とそうでない税理士の見分け方

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ぞの:ズバリ聞きますが、世の中には“良い税理士とそうでない税理士”が存在すると思います。それを見分けるための方法・コツなどはあるのでしょうか?

税:そうですね。私が思っているのは“税理士がいらなくなる状態にもっていける人”が良い税理士だということです。

ぞの:ほうほう!それはどういうことでしょう?

税:みなさん、税理士に会計業務をお願いするようになると、「会計のことは丸投げしておけば大丈夫だ」とお金に関することをあまり考えなくなってしまいますよね?これってとても危険な状態なんです。だって、“本来ならば一番収支のことを気にかけるべき人が、それに対する興味を失っている”わけだから。
世の中には、それを狙ってくる税理士の方もいます。つまり、会計に関する知識・ノウハウを事業主や社長に教えず、税理士が独り占めしてしまうんです。こうなってしまうと、依頼者が税理士に依存しきった、あまり良くない関係になってしまいます。当然、何年経っても依頼者はお金に関するスキルは上がりません。

ぞの:そうか。言葉は悪いですが、“会計に関する知識を独占すれば、税理士がずっと優位性を保てる”ということなんですね。

税:一方、良い税理士はそうではありません。自分自身の持っている知識・ノウハウを全て教えてしまうんです。これによって、依頼者もだんだんと会計のことが分かってくるわけです。数字にだって強くなるし、事業計画を立てる力もついてきますよね?
そうすれば、いつの日か“税理士がいらなくなる”くらいになれるでしょう?けれどそうなった時でも、「やっぱりあなたにいてほしい」と言われるような人が、良い税理士ですよね。

ぞの:なるほど!“税理士と依頼者がともに成長することを目指してくれる方”が理想なのですね!

税:はい。なので、税理士に相談したとき“持っているものを包み隠さず共有し、一緒に歩んでくれそうな方か”をきちんとチェックするといいと思いますね。

会計士に丸投げはNG!知識やノウハウを共有してくれる税理士を選ぼう!

税理士に依頼する目安となる売上高

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ぞの:ちなみに、売上高がいくらぐらいの規模になったら税理士の先生に依頼した方が良いのでしょうか?

税:基本的には売上高“1,000万円”を目安にするのがいいと思います。というのも、売上高が1,000万円を超える事業者になってくると、消費税を支払う必要が出てくるんですね。この消費税がなかなかやっかいで、売上高が1,000万円~5,000万円の事業者に対しては、“簡易課税制度”と呼ばれるものが適用されます。この制度は、計算方法が複雑な上に、事業者の業種によっても課税額が変わってくるという特徴があるんです。

ぞの:お、お聞きしているだけで頭が痛くなってきそうです……。

税:ですので、そのへんの計算などは、ぜひ税理士に任せていただければいいんじゃないかなと思いますね。

消費税の支払いが必要になる1,000万が税理士に依頼する基準の売上高

確定申告は何月くらいまでに依頼すべき?

ぞの:この記事を読んでくださって「確定申告を税理士にお願いしてみようかな」と考える方もいらっしゃると思います。そこで、税理士には何月くらいまでに仕事を依頼しておくとよい、などあればお聞きしたいです。

税:基本的には、どのタイミングで来てもらっても大丈夫です。申告書提出期間に入っていたとしても問題ないですよ。ただ、所得の多い方で税金も多くなりそうであれば、理想を言えば“12月くらいの段階で、税理士に収支の情報を渡して概算を出してもらう”というのが望ましいと思いますね。そうすれば、早めの段階で税金がだいたいいくらくらいになるかを知ることが出来ますから。それによって、税金を払うまでの期間で「このくらいお金を残しておけばよい」、「使ってよいお金でこのような設備投資をしよう」といったことを一緒に考えられるんです。

ぞの:なるほど。賢いやり方ですね。

依頼時期の理想は12月。でも確定申告提出期間内でもOK!

税理士の先生がすすめる節税方法

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ぞの:気になる方が多いと思うのですが、節税のために出来るおすすめの方法などはありますか?

税:その目的がなんのためであるかによっても変わってきますが、仮にこの目的が“お金を貯める”というものだったとします。その場合だと、実は“下手に節税のための投資をするのではなく、素直に税金を払う”というのが良いケースも多いんです。

よく、資金繰りに困る会社の社長さんなんかで「税金を払いたくないから、節税のために色々なものを買っていた」という方が多くいらっしゃいます。でもその投資というのは、実は支出でもあるわけですね。トータルで見てみると手元に残るお金は減っていたりするんです。

それよりも、前半の話にも出てきましたが、“自分の収入や支出の記録をちゃんととっておく”ということが実はすごく効果的です。水道・ガス・光熱費、通信費、あとアパートの家賃とか、そういった細かなことをしっかり経費として計上していくことが大事だと思いますね。

節税の為の投資に落とし穴が。日々の記録の管理を大切に。

 
ぞの:今回の話で何度か出てきましたが、やはり何事もコツコツ積み上げていくことが、非常に大事なんですね。とても勉強になりました。税理士の先生、どうもありがとうございました!

おわりに

現役の税理士の先生にお話を聞いてきました!税理士に依頼することで、面倒な確定申告をスムーズに正確に行うことが出来る上、節税のアドバイスがもらえるなどメリットがあります。でも会計業務を丸投げしてしまうのではなく、日々の収支記録をつけるなど大切なお金について、自分でも管理をすることが大切なようです。今年の確定申告の税理士への依頼もまだ間に合うようなので、これを踏まえた上で、ぜひ税理士への依頼を検討してみてはいかがでしょうか?


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この記事を書いた人:ぞの

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Webアプリケーションエンジニアとして様々な現場に参画し、多種多様な言語を習得。エンジニアとしての強みは汎用性の高さと、メンバーとコミュニケーションを取り合いながら円滑に案件を進められること。趣味は音楽と将棋。Ruby愛好家。

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