1億円の資金調達を達成!スタートアップベンチャーに学ぶIT経営学初級

今回取り上げる内容は、スタートアップ経営における資金調達についてです。ITに特化したスタートアップを立ち上げ、サービス設計からマーケティング、ユーザー層を獲得しマネタイズする流れを作る上で資金調達を有効とする経営術はどのようにすれば良いか、実際に資金調達に成功した企業例もふまえてみていきましょう。

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▼この記事はこんな人におすすめ!
・資金調達というキーワードにいまいちピンとこない方
・エンジニアとの関連性が不明な方

目次

  1.  1. 資金調達をする3つの目的
  2.     その1:認知度・信頼感の向上
  3.     その2:人的コストの確保
  4.     その3:自社サービスの成長性の証
  5.  2. 資金調達に成功した企業の紹介
  6.     wantedly:1億円(2015年6月10日)
  7.     ビザスク:2.6億円(2015年7月27日)
  8.     creww:2.7億円(2015年7月1日)
  9.     ジョイズ:1.5億円(2016年2月24日)
  10.     LiB:2.7億円(2015年7月30日)
  11.  3. エンジニアにとって資金調達とは
  12.     開発におけるPDCAサイクルのスピード化を図ることができる
  13.     開発体制を強化できる
  14.  4. まとめ
  15.  

    資金調達をする3つの目的

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    スタートアップベンチャーを経営する上で、人的リソースと同等に重要なものとしては会社を回すための資金が必要なことは周知のことだと思います。その際、銀行の融資を受けるか、エンジェル投資家やベンチャーキャピタル、事業会社などから資金調達を視野に入れることも多いでしょう。

    スタートアップを運営する際、実際にサービスをローンチして事業収益として計上できるまでは何かとコストがかかります。PR活動やどうユーザーに対してマーケティング戦略を立ててアプローチしていくかということや、サービス自体を常にユーザーファーストを意識し検証をかけていくことなど、資金・時間ともにコストが多くかかります。このような状況下でもっとサービスをいち早く大きくして事業を拡大したい、企業価値を高めたい、というのは経営者なら考えると思います。

    そこで、サービスが今後成長可能性を秘めている場合、資金調達をすることでスタートアップのビジョン達成のための大きな支援となるわけです。以下に挙げるのが主に資金調達をする目的です。

    ■その1:サービス知名度向上

     
    スタートアップが資金調達を実施することで「あのサービス運営しているスタートアップが資金調達した」という事実が報じられ、会社の評判を高めたり、広報活動をする上での認知度や信頼感を高めることができます。

    ■その2:開発リソースの確保

     
    サービスをよりよいものにブラッシュアップし、ユーザー数を伸ばすためには、その運用体制をより整える必要があります。IT企業においては開発できるエンジニアを増やす必要性が出てきます。人的リソースに対し人件費や採用など、コストは多くかかってくるため、投資家からの資金調達で自社のスタートアップのやりがいや風土などに合った優秀なエンジニアを雇うことに対し、コストをかけることができます。

    ■その3:自社サービスへの期待値の証

     
    資金調達ができるということは、それだけサービスの成長が期待されているという証。事業成長の確信が持てますし、資本を入れてもらった投資家・VCからアドバイスなど、バックアップ体制もより整備されることと思います。
     

    資金調達に成功した企業の紹介

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    実際にここ1年で、1億円以上の資金調達をして話題になった会社を5社紹介します。

    wantedly:1億円(2015年6月10日)

     
    wantedlyは、LinkedInとは違うビジネスSNSとしてベンチャー企業から大手企業まで幅広く使われる人材支援サービスです。昨年6月の資金調達では日本経済新聞との資本業務提携という側面を持ち、互いのリソースの共有や採用支援イベントの共催などさらに事業の幅が広がる資金調達の発表でした。

    ビザスク:2.6億円(2015年7月27日)

     
    ビザスクは、「スポットコンサルティング」という本格的なコンサルティングまでいかなくても、何かビジネスのアイデアや事業スケールに関するアドバイスが欲しい企業と知見を持つアドバイザーをマッチングさせるサービスです。ありそうでなかったサービスを具現化し、資金調達を実施できた好例です。

    creww:2.7億円(2015年7月1日)

     
    crewwは、スタートアップと大企業・投資家とをマッチングさせるプラットフォームを提供しています。新規事業を考えている大手企業とコラボし、スタートアップと協業を推進しています。最近よく聞くオープンイノベーションですが、内部人材に頼らず、外部リソースを積極的に活用し、新規事業のアイデア創出など、今後もスタートアップならコミュニティに登録しておきたいサービスです。

    ジョイズ:1.5億円(2016年2月24日)

     
    人工知能AI技術を駆使した英会話アプリ「TerraTalk」を運営。既存のオンライン英会話レッスンとは違い、人によって様々なシチュエーションで英語が必要になることを想定し、AIが英会話の相手をしてくれる画期的なサービスです。ジョイズはもともと、創業者がインキュベイトファンドの新規事業創出プログラムに参加し、そのノウハウを生かし今回のサービスをリリース。そして、資金調達を機にβ波から正式にリリースするべく開発を進めています。

    LiB:2.7億円(2015年7月30日)

     
    LiBは「企業で活躍する女性を増やし、女性が活躍する社会を創る」を掲げ、女性の社会躍進を応援するために、女性に特化した人材紹介のサービス「LiBz CAREER」を運営しています。今回の資金調達を実施することで、出資先企業との連携を図り、「キャリアパスポート構想」という考えをもとに女性の新しいキャリア形成、働き方を世の中に提案していきます。また女性の生の声を反映させた「LiBz LIFE」というWEBマガジンを立ち上げ、資金調達をきっかけにマーケティング施策を打ち、さらなる成長に向けて走り出しています。

    次のページ:資金調達することでエンジニアはどんな恩恵を受ける?

     

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