エンジニアがおもに操作するコマンドライン。 最近では、一部のデザイナーも活用するツールになりつつあります。しかし、開いた途端にでてくる黒い画面と文字の羅列についつい苦手意識がでてしまいがち…。
そんな方たちでも、操作に抵抗がでないよう「これだけ覚えておけば安心!」という知識をご紹介します。「触れない」から「触れる!」を目指したコマンドラインの超入門のスタートです!

目次
- 1. コマンドとは
- 2. どんな時につかうのか
- 3. MacとWindowsでのちがいはあるのか
- 4. まずは、触ってうごかしてみよう
- アプリケーションの起動
- 実際にコマンド(命令文)でカンタンな操作をしてみる
- 5. ① 【path】現在の層を理解する
- 覚えておきたい基本的な用語
- コマンドラインで最初にいる階層ってどこなのか【ls/dir】コマンド
- ファイルの管理はパスを意識したものにしよう
- 6. ② ドラック&ドロップでディレクトリ間を移動する
- 7. ③ コマンドラインはコピー&ペーストでOK!
- 8. ④ よく使いがちな管理者権限に頼り過ぎない
- 9. 息抜きで楽しめるコマンドライン
- 10. おわりに
コマンドとは
コマンドとはパソコンヘの命令を指します。パソコンが特定の機能を実行するように、文字で指示することです。

普段パソコンの操作は、一つひとつの工程が人間が直感的な操作をしやすいよう工夫され、処理をされています。
しかし、コマンドはパソコンのコアな部分をダイレクトに操作する作業です。言いかえると直接脳にテレパシーをおくっているような操作になります。
どんな時につかうのか
・大きな案件や、長期にわたって更新作業をするためのプログラムなどの開発環境を構築するとき
(例)アプリケーションのインストール/SourceTreeとGitHubの連携をスムーズに行うなど
・アプリケーションを導入したり、アプリケーションのプラグインを一括インストールするとき
(例)テキストエディタAtomのプラグインの一括インストールなど
・パソコン自体の設定を変えたいとき
(例)メモリを解放する/スクリーンショットのデフォルトのファイル名や拡張子の変更など
以上のことから、コマンドラインの操作を覚えると、普段の作業がスムーズになるようカスタマイズができるだけでなく、作業環境の拡張を図ることが可能になります。
MacとWindowsでのちがいはあるのか
言いまわしは違いますが、意味は一緒です。
ショートカットキーの名称がMacでは⌘であることに対して、WindowsではCtrlと違いますが意味合いは同じです。このようにコマンド(命令文)も言いまわしに若干のちがいがありますが、基本的な操作の流れの違いはありません。
コマンドが同じものものありますので、作業環境が変わっても操作に戸惑うことは少ないでしょう。
まずは、触ってうごかしてみよう
いきなりですが、まずは起動をしてみましょう。データを壊してしまうかもしれない…と不安な方も大丈夫。むずかしい操作をしないかぎり、データが消失することはありません。
コマンドは文字を入力して指示を出すことですので、実際に手を動かしてやってみることが、コマンドへの恐怖感を無くす最も有効な手段です。下記の手順に沿って順に操作しましょう。
■アプリケーションの起動
【Macの場合】

「アプリケーションフォルダ」→「ユーティリティフォルダ」にインストールされています。起動させると、ログインした時間と自分のコンピューター名と大元のディレクトリ(フォルダ)名が表示されます。
【Windowsの場合】

スタートメニューの検索で「cmd.exe」を入力。黒い画面のアイコンの「cmd」を選択し起動させます。C\という表示がされます。
■ 実際にコマンド(命令文)でカンタンな操作をしてみる
【Macで”カレンダーを表示させる”場合】

【Winで”時刻を表示させる”場合】

このように呪文のような操作、いわゆる「命令文」を打ち込むとコマンドラインが実行されるようになるのです。
ポイントはMacの場合「$の後にコマンド(命令文)をつづる」こと、Windowsの場合「>のあとにコマンド(命令文)をつづる」ことなります。
それでは、コマンドを操作する上でのポイントを4つご紹介します。
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