フリーランスになると気になることのひとつが「税金や社会保障はどのように支払えはいいのか」という点でないでしょうか。会社員の場合、あらゆる税金や公的な保険料は源泉徴収されるため、個人が納めるために手続きをすることはほとんどありません。しかしフリーランスになると、それらは自分で計算・申請・納付する必要があります。
とはいえ、今はネット上で様々な情報を探すことができます。納税金額の計算方法を掲載していたり、自動計算までしてくれるようなサイトまであります。しかし、意外にも納付の具体的な方法・内容はあまり知られていません。今回は、住民税・所得税・国民健康保険・国民年金保険を取り上げて、フリーランスのITクリエイターに不可欠な納税・納付の方法について紹介します。
目次
住民税と所得税の納税について
■納税額が決まるまで

サラリーマンの場合、12月の給与にて年末調整があり、1月頃に会社から源泉徴収票が渡されます。それに記載される年収に応じて所得税と住民税の金額が決まります。ここまでは、なんとなく知っている方が多いと思います。フリーランスになるとどう変わるのか?住民税と所得税の納税金額は、毎年2~3月の確定申告によって自分でその一年の収入や費用を計算し、申し出る必要があります。
■納付の方法
確定申告を終えると、所得税は基本的に一括納税します。一方、住民税は6月、8月、10月、翌年1月の4回に分けて、1年分の金額を納税します。所得税は、口座振替、e-Taxによる納税、納付書を使った現金での納税になります。口座振替やe-Taxは事前に手続きが必要になるので、確定申告時に一緒に準備しておきましょう。
手続きそのものは、それほど難しいものではありません。口座振替の場合は自分が住んでいる所轄の税務署か金融機関に依頼書を届けるだけ。e-Taxの場合はインターネットバンキングを利用することでカンタンに納税することができます。住民税は、納付書に記載された窓口で、原則現金で納付します。
【国税庁HP 税金の納付】
https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/qa/10.htm
【e-Tax 電子納税をご利用の方】
http://www.e-tax.nta.go.jp/nozei.html
国民健康保険料の納付について
つづいて、実はあまり知られていない国民健康保険。納付額は、所得から算出される所得割額と1世帯あたりの加入者数などから算出される均等割額の合計で決められます。
■自治体によって大きく変わる保険料率

所得から算出される部分がある点は所得税や住民税と同じですが、決定的な違いは自治体によって保険料率が変わること。その自治体によっての差が驚くほど大きいのです。
年収400万円の場合、保険料率が高い自治体には広島市、神戸市、函館市などがあり、なんと14%超です。一方、安い自治体は豊田市、相模原市、富士市などがあり、7%~8%です。ちなみに東京23区は8.9%だそうです。
■自治体によって違う点が多いので、問い合わせてみましょう。
納付時期も自治体によって違います。納付方法は、口座振替や納付書での支払いなどから選ぶことができますし、一括か分割かも選択できます。分割は何回払いか自治体によるそうですが、私の住んでいる自治体は8回に分けての納付でした。一度自分の該当する自治体のHPや役所で質問してみるのが良いでしょう。
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