プログラミング教育必修化はエンジニアを働きやすくする?!教育現場の実態を聞いてみた。

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子どもにプログラミング教育をさせたいなら「Hour of Code」はおすすめ

―みんなのコードに参加したきっかけは何でしたか?

職場で新しいツールを導入したことがきっかけで知り合った方が「みんなのコード」の運営委員で、イベントスタッフに誘って頂いたんです。最初は自分自身がこの活動に参加することよりも、教材が魅力的だったので「子どもに触らせてみたい」という気持ちが大きかったですね。

―「みんなのコード」で扱われている教材はどのようなものなのでしょう。

グーグルが提供するビジュアルプログラミング言語である「Google Blockly」を使って作られたものです。教材を進めていくと、if文やfor文の問題なども出てくるんですよ。最初からうまくはいかないので、失敗して、修正して、また試して、という作業を短時間に何度も繰り返すことで、自然とプログラミング的思考が身につくようにできています。実際にコードを書くわけではありませんが、プログラミングの概念を学ぶのには最適だと思います。

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▲子どもたちも見慣れたゲームを使うことで、興味関心を維持できるつくりになっている。

イベント終了後、子どもの考え方に変化が現れる

ー加藤さんは、お子さんがイベントに参加されていますよね。参加後、お子さんに変化はありましたか?

ITに関して無茶な要求が減ったように感じますね。大人であってもITの知識があまりない方だと、例えばアプリがダウンロードできないとレビューで「このアプリは使えない」などと言ってしまう場合もありますが、原因はアプリではなく配布するストアや、ネット環境だったりします。プログラミングを学んだことによって、問題が起きてもすぐに異を唱えず、自分の頭で原因を考えられるようになったと感じます。

ーみんなのコードに参加されて、加藤さん自身に変化などはありましたか?

”小学生”に対してプログラミング教育を行う意義について考えるようになりました。小学校では、身近なキャラクターなどを使ったビジュアルプログラミングによる教育で概念を学び、それが中学校・高校でより実務よりのコーディングの勉強になったときの下地になると、すごく意義があると思っています。

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ーそうしたプログラミングを当たり前にできる世代が社会進出するとどういった世界になると思いますか。

当然全員がプログラマーになるわけではありませんが、組織のあらゆる部署にエンジニア的要素をもつ人が配置されるようになると思います。それは組織にとって、とても効率を上げることに繋がると思いますし、良いことなんじゃないかと。フリーランスのエンジニアが対峙するクライアントにもプログラミングへの理解があるとなれば、思い違いによる手戻りが減ったり、一緒に本質的な問題を考えることができたり、様々なメリットがあると思います。
情報格差が少なくなるはずなので、簡単なWebサイト制作・更新作業は誰でもできるようになり、それらが仕事として出回ることは減っていく可能性もあるのではないでしょうか。

―チューターをやっていて、印象的な出来事はあるでしょうか。

これまで2,3回参加させてもらっていますが、毎回印象深いことがありますね。小学2年生の子どもでも、教材をさくさくとクリアしてしまうこともあるんです。「こんなに幼い子でもできるんだな」と感心しますね。何かで躓いていても、少しヒントを与えると自分で理解して進んでいくので。

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―チューターとして子どもと接するときに、気をつけていることはありますか。

子どもは詰まって一分くらいすると、飽きて他のことをしてしまうので、適切なタイミングで声掛けをして、沢山手を動かさせるようにします。実際にプログラムを動かしてみると、何かしらのフィードバックが返ってくるので、そこで気付いてもらうようにしています。「自分の行為で状況か変化する」という経験を多く積んでほしい、ということですかね。

―周りの方にチューターはオススメしたいですか。

そうですね。先ほども話しましたが、プログラミング教育によって、裏側を知っている人間が増えることはエンジニアにとってメリットがあることだと思いますから。教材は難しいものではないので、興味がある方は一度体験してみるといいかとおもいます。

―今回は貴重なお話をありがとうございました!

終わりに

今回お話を聞いた利根川氏や加藤氏、また参加している多くのエンジニアの声から、code.orgの教材はとても学びやすく魅力的なようです。小学生の子どもを持つ親であれば、親子で参加することもよさそうですね。

今回のインタビューを経て、2020年のプログラミング教育必修化に向けては、まだ議論を続けていることも多いことが分かりました。利根川氏はインタビュー中、「4年という期間は、IT業界で長く感じますが、1年に1PDCAしかまわせない義務教育現場だと短い。一番の課題はプログラミングを教えられる先生を育てること」と発言。ここはエンジニアがおおいにフォローができそうな点です。興味をもった方はぜひ一度チューターとして参加してみてはいかがでしょうか。

※チューターのボランティアに興味がある方は、こちらからご登録いただけます。

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