ARって何?ポケモンGO、リオ五輪閉会式で使われる技術

ポケモンGOやリオ五輪閉会式でのTOKYO PRの演出で使用され話題となっているAR。最近、VRやプロジェクションマッピングなど様々な視覚効果を生む技術がありますが、いまいち違いがわからない方も多いのではないでしょうか。

今回はARに焦点をあてて、どのようにARの仕組みが成り立っているのか、事例、今後についてご紹介します。

ARとは

shutterstock_358110449

ARとはAugmented Realityの略であり、「拡張現実」と言われる技術です。現実環境に、デジタルの情報を重ねて表示することで、現実世界を拡張することを指します。具体的には夜空にかざしたカメラ映像に星座が映るといったサービスが既にあります。その他にもGoogleによる「Google Glass」の開発が進行しており、AR技術を活用した道案内などのサービスが予想されます。

AR実現のための技術の種類

shutterstock_376327930

現実環境へのデジタル情報を表示させることで、「拡張現実」が成立すると説明しました。そのデジタル情報を表示させるためには、大きく2つの技法があります。1つGPSなどからの位置情報を利用する「ロケーションAR」。2つ目が画像や空間を認識する技術を使った「ビジョンベースAR」です。ではそれぞれどのような違いがあるのでしょうか。

ロケーションAR

ロケーションARは位置情報による反応だけでなく、端末の向き(方位)や傾き(視線や俯角)なども加味し、情報を提示します。近年におけるスマートフォン等のデバイスは、位置情報、デバイスの指す方位、傾きを認識できる仕様のものが多いため、ARを実現しやすい環境にあるといえます。

しかし、位置情報における情報源がGPSのため、精度面において不完全なところがあります。そのため正確に位置情報を取得できず、ARが機能しないといった事象がおきます。今後、準天頂衛星システムやWiFiによるロケーションシステムが我々の日常レベルになることで、これらの問題は解消されると言われています。

マーカー型ビジョンベースAR

ビジョンベースARは細かくは2パターンあります。「マーカー型ビジョンベースAR」と「マーカーレス型ビジョンベースAR」です。

マーカー型ビジョンベースARは、決まった形の図形、つまりマーカーを設定しその上に情報が表示されるよう設定します。設定したマーカーに特定の情報を付随させることができるので、正確な情報提示が可能になります。ただし、マーカー自体を印刷等で現実空間に物理的に存在させる必要があります。またマーカーの大きさによっては、環境的に配置が不可能な場合などは、意図した場所に情報を提示できない可能性があります。

マーカーレス型ビジョンベースAR

マーカーレス型ビジョンベースARは、現実空間に実存する物体や風景に対し特定の情報を出現させるよう設定します。マーカーの設置が難しい場合などに非常に有効な手段です。しかし、この手法を成立させるためにはかなり専門性の高い知識が必要になります。具体的には空間認識や物体認識の知識です。あらゆる環境、方向からARの情報を認識できるようにするため、精度を保ちながら安定的に情報を表示させることは難しく、これまで紹介したARの技術の中で最も難易度が高いといえます。

各AR技術別事例

shutterstock_371865100

ロケーションARの事例

TISが提供する「SkyWare」。GPS位置情報をもとにARによる情報提供に特化した技術をもっています。。2011年7月には「街歩き観光ナビゲーションサービス on SkyWare」がサービスとしてリリースされています。

「街歩き観光ナビゲーションサービス on SkyWare」は、その名のとおり街歩きを観光として楽しめるようになっています。随所に文字情報や画像、動画、音声などの様々な情報を配置し、ユーザーはARによって表示される情報を楽しみながら、観光ができるようになっています。

マーカー型ビジョンベースARの事例

ARの中で比較的導入しやすいとされている、ビジョンベース。我々の身近にも、ふとしたところで登場していたりします。マーカーを置いても違和感がないということでは、博物館やイベントなどの展示物案内にARを利用した例はいくつか見られます。また企業の看板広告などにマーカーを設置し、PR内容が映像で流れるなどメディアとの連携による展開もされています。

マーカーレス型ビジョンベースARの事例

マーカーレス型は技術的に難しい面もあって、まだまだ事例が少ないのが実状です。企業主催による大規模イベント等で、展示物や広告物等が事前に準備されている状況であれば、その造形物に対してAR情報を組み込んでイベント誘致の一つとして活用されています。特に子供を対象としたイベント等での活用事例が多く、子供達を喜ばせるためのキャラクターが飛び出すコンテンツなどが主流です。

今後のAR技術

shutterstock_231343945

2020年までにAR/VR市場は1500億ドル、日本円にして15兆円規模の市場になると言われています。仮想空間をつくりだすVRもさることながら、現実世界に変化を与えるARは”Google Glass”などの様々なハード面での発展、また戦術した3つの技術の発展により、我々に新たなバリューを生み出してくれるでしょう。

現に、10数年前にスタートしたポケモンがARという技術をまとい生まれ変わりました。また2020年の東京オリンピックではAR/VRでの放送が可能になるだろうといわれています。

それに付随して、身近なサービスの誕生、発展が加速されると思います。皆さんも是非、先見の明をもってこれからのARまたVRに注目してみてはいかがでしょうか。

関連する記事

facebook

案件情報や最新記事をお届けします。
ぜひチェックしてみてください。