最新技術を追いかけることの意味とエンジニアの価値観のあり方

「最新技術」と聞くとついついワクワクしてしまう……。エンジニアとは、そういう生き物です。しかし、そればかりに執着していて大丈夫なのでしょうか? 特に今回は、顧客ありきで仕事をこなすエンジニアの方向けに、最新技術との付き合い方を考えていきます。

“最新”の技術は必ずしも“最適”な技術ではない

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日々技術の進歩を目の当たりにしているエンジニアにとって、最新技術というのは魔法のようなソリューションに見えがちです。
「今まで実装が大変だったものが、簡単にできるようになった!」
「こんなに多機能なんだから、将来の拡張性を考えるとこれしかない!」
そんなふうに考えてしまっても仕方がないでしょう。

しかし、実際のところ最新技術にこだわっているのはエンジニアだけであり、実は顧客にとってみれば、「そこは重要ではない……」という可能性もあるのです。

■顧客の求めているものが何かを把握するのがもっとも重要

高度な技術が生きるのは、それを顧客が望んでいる場合に限ります。先方が課題を抱えており、その解決にベストマッチなのがその技術であれば、間違いなく提案するのが良いでしょう。

しかし、多くの場合、顧客の問題というのは少し前の技術でも解決できてしまうものです。むしろ、既存の環境の中にぽつんと最新のテクノロジーが組み込まれることによって、整合性が取れなくなってしまう可能性も考えられるでしょう。

また、コスト面についても考えなくてはなりません。特にハードウェアを扱うエンジニアの場合は、最新の機種をついつい使いたがってしまいます。しかし、当然それは高価であることのほうが多く、それを負担するのは顧客です。

■目的を達成するのがエンジニアの仕事

エンジニアに求められているのは常に“目的の達成”です。そのために最新技術が必要なのであれば、迷わず導入しましょう。そして、その時に備えて知識を蓄えておくことも重要です。

しかし、前述でもあるように、それ以外の方法についても並列で考え、どれが顧客にとって最適であり、目的達成に必要なのかを見極める目もエンジニアには必要と言えるでしょう。

“技術力=売上”という考えは間違い

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エンジニアは、ある意味職人です。最低限の技術力を持っていないと、当然仕事を任せてもらえません。しかし、技術力があれば常に顧客がついてくる、というのは大きな誤り。高い技術力が高い売上につながるとは言い切れないのです。

では何が必要なのかというと、これは間違いなく“顧客”です。顧客が悩み、その解決を自分ではできないからこそ、自分の会社に仕事が回ってくるのです。なお、フリーのエンジニアであれば、これはもっと深刻な問題にもなるでしょう。

■自己満足で仕事をなくすのが一番の失敗

技術力を追究し続けるあまり、顧客目線を忘れてしまうと大変なことが起こります。いちエンジニアの対応が悪いせいで受注がキャンセルになれば、それだけで会社が傾いてしまう可能性もあるでしょう。また、フリーランスの場合はその瞬間から収入が減ってしまいます。仕事がなくなってしまったエンジニアにとって、技術力はただの趣味でしかありません。

■必要なのは技術力だけではない

こうして考えていくと、エンジニアにとって必要なのは技術力だけではなく、それをアピールするためにコミュニケーション能力であることが分かります。また、顧客の悩みや要望を的確に把握できるヒアリング能力、さらに適切な解決策を考えられる提案力も必須と言えるでしょう。この点について、常に忘れないようにしてください。

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ではエンジニアにとって最新技術は必要ではないのか?

 

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