私たちを守ってくれる?これから再注目のリアルタイムOSとは

リアルタイムOSというのを皆さんご存知でしょうか。OSというとスマートフォン用OSのiOSやAndroid、その他PC用でWindows、Macintosh、Linuxなどはよく耳にするのではないでしょうか。

当時IT関係の仕事に4年ほども従事し、転職活動時にリアルタイムOSについて聞かれましたが何も知りませんでした。リアルタイムOSとは、通常のOSとで何か違いがあるのでしょうか。

ラウンドロビン方式によるプロセス処理

2_car_crush

通常、パソコンで使われているOSでは、複数のプロセスがラウンドロビン方式により処理されています。ラウンドロビン方式というのは、複数のプロセスが何ミリ秒かずつ、要求があった順番に交代で公平に処理されるというスケジューリング方式です。

例えばパソコンでDVDを再生しながらブラウザでサイトを開いたとき、サイトを表示させるプロセスとDVDを再生するプロセスはスレッド単位で、何ミリ秒かごとに交互に処理されます。仲良く公平な時間配分で処理されるのが特徴です。

ではこの方式のOSが自動車で使用されていたとしたら、どうなるでしょうか。自動車内で複数の処理が同じMPU(Micro-processing unit)のOSで動いている場合、障害物検知処理、ブレーキ作動処理、ワイパー作動処理、エアコンの温度検知処理、オーディオの処理などたくさんの処理が車内で稼働しています。運転中、対向車の強引な右折により、接触寸前の状況下でラウンドロビン方式によるプロセス処理の場合、複数のプロセスが要求された順番に動きます。

つまり、ブレーキ作動処理はすぐには動作できず、ワイパー作動処理が動いて、エアコンの温度検知処理が動いて、オーディオの処理が動いて、自動ブレーキが動作するといった様な動作となり、これでは遅すぎて事故となってしまいます。

そうならないように、障害物検知処理が障害物を検知し、優先的に自動ブレーキ作動処理を起動するのがリアルタイムOSです。最近の自動車には衝突を回避する自動ブレーキ機能が付いていまが、まさにリアルタイムOSの機能が活用されたものです。

次のページ:
3つのポイントからリアルタイムOSを理解しよう!

 

この記事を書いた人:あべっかん

abekkan_L

IT企業の組み込みシステムの部門で主にテスト工程を担当するエンジニア。エンジニア向けの記事やコラムの執筆も行っています。また、四人の子どもの父であり、子育て・教育ブログも書いています。http://abekkan.com/

関連する記事

facebook

案件情報や最新記事をお届けします。
ぜひチェックしてみてください。