Mashup AwardとDevRelCon London 2016報告会

エヴァンジェリスト、DevRel(デブレル)活動を行っている方が集まり、知見の共有や情報交換をする勉強会『DevRel Meetup in Tokyo #15』が21cafeで開催されました。

第15回目となる今回は、Mashup Awardの伴野氏の登壇や、DevRelCon London 2016の様子など、運営者・参加者・登壇者それぞれの視点でのイベント報告があり、貴重なお話を聞くことができました。

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ものづくりの祭典「Mashup Award」について

■伴野智樹 氏(リクルートホールディングス)

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2016年12月17日に幕を閉じた「Mashup Award 2016」。2日前に終えたばかりという、熱量が高いタイミングで、Mashup Awardとは何か、その魅力について、事務局長の伴野氏が語ります。

Mashup Awardとは?

2006年に始まった株式会社リクルートホールディングスが運営する日本最大級の開発コンテスト。当初は、webのAPIをMashupするコンテストでしたが、現在は人や企業の交流なども含めて、全てを混ぜ合わせるという意味合いでMashupと使っています。様々なデバイスやAPI、ハードウェア、技術をMashupし、人や企業もMashupしながら、作品を生み出すことを楽しむものづくりの祭典です。

例年、約60社が提供するWebAPIを活用したMashupサービスによるコンテストで、毎年300~400作品ほど応募があり、賞の数は80、賞金総額は500万円にものぼります。賞の数が多いため受賞に手が届きやすく、多くの方にチャンスがあるコンテストなので、応募者が年々増加しています。

アイディアソンやハッカソンなどを、全国各地を巡業形式で開催。それぞれの地域のディベロッパーやエンジニア、既存のコミュニティと共同でハッカソンなどを運営するというスタイルでものづくりを進め、応募者を募っています。

コンセプトは『ものづくり自由形』。作りたいものを好きな技術や身につけたい技術で作り、とにかく発表することを大切にしようという方針。受賞した作品をいくつか紹介されており、どれもユニークなものばかりでした。

DevRelCon 2016 London 報告会

■中津川篤司 氏(MOONGIFT)

 

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DevRelConとはDeveloper Relation Conferenceの略で1Dayカンファレンスです。2015年秋に初めてロンドンで開催され、2016年春はサンフランシスコ、そして2016年12月7日にロンドンで開催されました。そのロンドンでのカンファレンスの様子を、実際に参加された中津川氏が報告しました。

DevRelCon前日の12月6日は「トレーニングデー」という勉強会があり、3つのテーマでディスカッションが行われました。テーマごとの総評を中津川氏から聞くことができました。

■トレーニングデーのディスカッション内容

1. セグメンテーションの重要性
USやEUのトレンドとして、セグメンテーションはリアルタイムに変化していくべきで開発者の数を分析しセグメンテーションをし、施策やメッセージ、価値の与え方を変えることが大事との意見があります。日本では急にセグメンテーションを変えることによって信頼を裏切らないように、徐々に変化させていくべきなのではと中津川氏は言います。

2. DevRel施策のエクササイズ
DevRelの基本の3Cは「Code」「Community」「Content」。大切なことは、「Handshake is worth more than click」(オンラインでクリックを稼ぐよりも、オフラインで会い1回握手する方が価値がある)。

3. ハッカソンのエクササイズ
ハッカソンは「マーケティング」「リクルーティング」「フィードバック」「セールス」など色々な目的を持って行われていますが、「セールス」を目的とすることはNG。日本以上に海外では「セールス」を目的としたハッカソンには嫌悪感を示すそうです。

■DevRelConの報告

2ルーム、23セッションが行われたDevRelCon。その中でいくつかピックアップしてご紹介いただきました。

– 信頼を得るためのDevRel
人の話をちゃんと聞くこと、休憩時間をしっかりとって服装を整え外見でもプロとしてのイメージを大切にすること、devRelはストレスがたまるがそれを含めて楽しむことで信頼を得ることに繋がります。

– オンラインとオフラインについて
日本の場合オフラインだけで事足りるのではと思いますが、海外の場合はオンラインとオフラインの話がよくあるそうです。オンラインのメリットとして安く広くリーチでき、計測できることが挙げられます。また旅をしなくて済むということも良い点です。オフラインの場合は、良質なフィードバック、良質なリレーションが得られ、良質なエンゲージメントに繋がるというメリットがあります。「オフラインをやらなければいけないが、旅はとても疲れる」という葛藤があるそうです。

– コンテンツマーケティング
海外ではコンテンツマーケティングに関して話題にのぼることが少ないそうです。
コンテンツマーケティングで大事なことは、常にアイディアを探すこと、アウトラインを書くこと、ブログ記事は長文にしないこと、誰が読み何を学ぶのかに重点をおいて書くことです。

– コミュニティ
自分とコミュニティと企業を意識しなければいけません。コミュニティを運営する場合はインフルエンサーをエキスパートにすること。またSlackはツールなのでコミュニティではないので、コミュニティとして育てていくことをしないと意味がありません。

– ROI
DevRelはリレーションを作ることが目的なので、売り上げにつなげることは間違っています。また短いタームのROIは良くないです。マーケターの観点からいくと、メールアドレスや名刺を集めることはリードになります。リードというのは、クリックしてほしい、ユーザー登録してほしい、セミナーに来てほしいなど「何かしたい」ということだが、リレーションの場合は、ブログを書いてほしい、登壇してほしいという「何かして欲しい」になります。ここの使い分けをうまく理解することが大切と語っていました。

そして最後に、2017年8月に「DevRelCon Tokyo 2017」開催の発表があり、会場からは拍手があがりました。

■萩野泰士氏(三井情報)

 

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DevRelCon Londonで登壇した萩野氏。登壇が決まるまでのお話や、当日の様子など、海外での登壇に関心がある方にとって、とても興味深い内容でした。

5年前まで、英語で話しかけられても全く理解できなかったという萩野氏。海外ベンダーとの仕事が増え、必要に迫られ英語の勉強をはじめたそう。海外のカンファレンス初登壇がDevRelCon Londonでした。

海外で登壇する場合は、Call for Paperを主催者に提出することが多いです。まず登壇内容を簡潔にまとめ提出しました。

その後、しばらくレスポンスがなかったそうです。そこで主催者にアピールを開始しました。自分は何者で、普段どういう活動をしているのか、DevRelCon Londonのスピーカーとして何を語れるのか、どんなメリットがあるのかを伝え、是非自分を採用するべきだという内容のメールを主催者に送りました。するとすぐに返事があり、登壇が決定したそうです。意思を伝えなければ、反応してもらえない文化があるので「意思を伝えることが大切」と萩野氏は言います。

そしてDevRelCon前日に開催されたパーティーでは、登壇者ということもあり、いろいろな人から話しかけられ、ネットワーキングがしやすかったそうです。Devrel活動をしている方は、ぜひ積極的に登壇してみましょう。

▼DevRelCon登壇の様子

▼DevRelConの登壇資料

実際、萩野氏の登壇の場にいた中津川氏によると、大盛況だったそうです。

▼今回も興味深いお話が満載だったDevRel Meetup in Tokyo #15 の様子はこちら

コミュニティ「DevRel Meetup in Tokyo」とは

「DevRel meetup in Tokyo」ではDevRelの認知度向上やDevRelを行っている企業、グループのための情報共有を行っていくコミュニティです。会の冒頭には参加者の20秒自己紹介から始まるのもこの勉強会の特徴です。勉強会の後は交流会も開催していますので、エヴァンジェリストまたはアドボケイト同士で交流の輪を広げていきましょう。

▼主催者
MOONGIFT代表取締役 中津川篤司氏

▼公式アカウント
ハッシュタグ:#devreljp 
connpassグループ:https://intra-security.connpass.com/

▼これまでのDevRel Meetup in Tokyoのレポート
資料作成から発表まで、伝わりやすいプレゼンの秘訣を学ぶ勉強会!DevRel勉強会レポ
マイクロソフト社のビジネスを支えるDevRelの取り組みとは?DevRel勉強会レポ
エンジニアのコミュニティ運営の秘訣とは?DevRel勉強会レポ
エンジニアが取り組む新たなマーケティング手法「DevRel」!DevRel Meetupイベントレポ

今後も随時イベント情報を更新していきます。
21cafeの勉強会などのイベント情報はこちらをチェック!

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