ドワンゴで産まれた超人工生命「LIS」って何?

ここ数年で人工知能や機械学習、ディープラーニングといったワードを非常によく耳にするようになりました。それらを活用したサービスや商品も多く登場してきているなか、「人工生命」というテクノロジーが注目されてきていることをご存知でしょうか?

ドワンゴによって開発された超人工生命「LIS(リス)」は、これまでポピュラリティを獲得していなかった人工生命という技術の、新たな可能性として注目を浴びています。今回はそんな面白すぎる超人工生命「LIS」についてご紹介していきます。

そもそも人工生命って?

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LISをご紹介する前に、人工生命についてご説明しましょう。人工生命は字の通り、人間によって設計・作製された生命を指します。生物の特徴や進化の仕組み、遺伝のメカニズムなどをソフトウェアに組み込むことによって、コンピュータ内で“生命の動き”をシミュレーションさせているのです。

人工知能との違いでいうと、人工生命はヒューマンライクな動作をするプログラムの作成を目的とし、人工知能は機械にインテリジェンスを与えることを目的としています。つまり、両者は似ているようで全く違う分野だったといえます。

そんな似て非なる技術を融合させて作られたのが今回ご紹介する「LIS」となります。それでは実際にどのように誕生したのか見ていきましょう。

“超”人工生命「LIS」誕生

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人工知能と同様に「人工生命」というコンセプト自体は古くからありました。記録上、最も古い人工生命は、ジョン・フォン・ノイマンが1940年代に発表した「29状態セルオートマトン」だといわれています。ノイマンはこの中で、「自己増殖できるのか?」という問いに、数学的な証明を与えました。

ノイマンの発表をきっかけとして、「機械を生命のように動かす」ことを目的とした人工生命研究が加速します。しかし、実用のイメージがしやすい人工知能に対し、学術的研究の域をでない人工生命の研究は、次第にスピードダウンしていきました。単に「おもしろい研究」にとどまっていたのです。

今回ご紹介する「LIS」は、そんな人工生命のテクノロジーに注目した「ドワンゴ人工知能研究所」によって開発されました。人工知能、そして人工生命の技術を掛け合わせて生まれた存在なのです。

そのコンセプトは人工生命のアルゴリズムを人工知能で行うというもの。人工知能と人工生命のハイブリッド「超人工生命」の誕生というわけです。

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世界で初の取り組み?

 

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