ドワンゴで産まれた超人工生命「LIS」って何?

世界初の「超人工生命」の試み

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ドワンゴが生んだ超人工知能は、これまで直接交わることのなかったこの2分野を融合させた世界初の試みです。システム内の仮想世界には人工生命LISが存在し、その視界から見えるものを人工知能へと送信します。

LISは最初、でたらめに外界を動きますが、Q-Leaningによって少しずつ賢くなっていくというわけです。目的を与えれば、その目的に対して時間とともに動きを効率化させていくことも可能です。

システムはUnityCNN(Convolutional Neural Network)、そしてQ-networkという内容で構成されています。Unityで仮想世界を構築するだけで簡単に人工生命が学習する環境を整えることができるのも、このシステムの利点。人工知能プログラミングのビギナーでも、容易に習熟できるはずです。

複数の人工生命でピンポンゲームをしたり、コミュニケーションをとったり……ユーザーはすでにさまざまなプログラムを作り上げています。人工生命の動きを見ているだけでも非常に面白いテクノロジーといえるでしょう。

「LIS」が人気なワケ

pexels-photo

先述したとおり人工生命の研究には古くから「実用性はあるのか?」という問題が付きまとっていました。超人工生命LISも現状は「非常に興味深い」テクノロジーにとどまっている印象はあります。

しかし、それでも超人工生命が人間とって有益なテクノロジーだということは明らかでしょう。誕生し、動き回り、失敗して、学習していく。そして目的を少しずつ達成していくLISの姿は、血の通わないプログラムといえど、ユーザーとしてはたくましく育っていくLISの姿を見て親心を感じずにはいられないはずです。

機械が知性を持ち、ヒューマンライクな動きをする。これだけ聞くと仰々しいですが、仮想空間の中で動く「LIS」を見ているとテクノロジーの発展に対する驚き以上に、純粋な感動を覚えます。

昨年4月に行われた超人工生命ハッカソンでは、参加者が多すぎたためチームバトルによって予選が行われました。優勝したのは横スクロールアクション風のステージで迫りくる壁から急いで逃げる人口生命のプログラム。時折振り向いて壁を確認し、一目散に逃げる人工生命を見た参加者からは、「かわいい」という声が相次いだそうです。

機械に宿る生命

現在はこの超人工生命を利用したさまざまなトライアルが行われています。今後は、自動的に学習するIoT機器の開発や、iPhoneなど他のデバイスとの連動が考えられているそうです。

人間の思考や、行動に生まれるノイズを機械によって再現できる。機械に魂や生命のようなものが宿る日が、少しずつ近づいているのかもしれません。

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