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GEEK図鑑 vol.14

【分類】システムエンジニア
【進化】デザイナー兼プログラマ → Webエンジニア
【血液型】O型
【星座】ふたご座
【好きな言語】C言語、Lua
【興味のある技術】分散処理アーキテクチャ
【人生の目標】幸せな家庭を作ること

18歳で渡米し、20代はハワイで生活していたM.Tさん。独学で英語とプログラミングを習得し、フリーランスとしての活動や、スタートアップのメンバーとして働いた経験を持ちます。アメリカと日本の働き方の違いで感じていることや高速スクリプト言語「Lua」の魅力、今後作ってみたいサービスなどを伺ってみました。

コンピュータに触れるきっかけは「洋服作り」

18歳のとき、将来の目標を見つけられず過ごしていましたが、母親が住んでいるアメリカに行ったら何か変わるかもしれないと思い、グリーンカード(永住権)を取得後、ハワイに渡米しました。ハワイでの生活を始めてコンピュータに触れるきっかけとなったのは、意外にも「洋服作り」。母親から洋服の作り方について教えてもらううちに、パターン(型紙)を引くためCADシステムに興味を持ち、C言語や数学など、プログラミングに関する参考書を読みながら、独学で英語とプログラミングの勉強を始めました。

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「学生の頃は、英語は好きではなかったので、アルファベットもまともに書けない状態からのスタート。現地で購入した参考書は全て英語で書かれているし、周りにプログラミングをやっている人がいなかったので、英語とプログラミングを同時に習得するのに苦労しました。」

その後、Web開発会社でデザイナー兼プログラマーとして働いた後、23歳のときにフリーランスとして独立。仕事のスタイルとして、「できること」と「できないこと」はクライアントにしっかりと伝えるようにしてきました。経験したことがない案件を頼まれて万が一、対応することができなかった場合には、費用をいただかない方針。常に、クライアントのために自分ができることを考えて行動していますが、「何でもできます」「何でもやります」とは決して言わないようにしています。実際、これまでの案件で費用が支払われなかったケースは一度もありません。そして、仕事に対する姿勢や仕事の成果がお客様の信用・信頼に繋がり、次々に案件が舞い込むようになりました。

「洋服を作りたいという気持ちからプログラムを書くようになりましたが、今までエンジニアの仕事を辞めたいと思ったことはないですね。ただ今でも、エンジニアの仕事を辞めたら、洋服を作りたい想いはあるんです。」

アメリカと日本の開発現場の違い

ハワイでフリーランスの活動を始めて、順調に仕事の依頼を受けていたM.Tさんでしたが、2001年、アメリア同時多発テロ事件が発生したことにより、予定していた案件は全てキャンセル。一転して、フリーランスとしての仕事を続けることが厳しくなりました。

新しい就職先を探すためネットワーク会社の面接を受けてみると、翌日から動画ストリーミングサービスのスタートアップへの参加が決定。そこでは、フロントエンドの開発からインフラ構築まで、サービス全体の開発に携わりました。

「このスタートアップでは、RealVideo、QuickTime、WindowsMediaを扱っていて、ストリーミングサーバーの構築やエンコーディング方式、デザインまで、上から下まで一通り経験させてもらいました。朝から深夜まで仕事に追われて、この時期が一番がむしゃらに働いていたと思います。おかげで、沢山の貴重な経験を積むことができました。」

日本に帰国してからは、GISを活用した検索サービスのスタートアップや、クラウド型ホスティングサービスの新規開発プロジェクトに参加。アメリカと日本の開発現場を経験したことにより、プロジェクトメンバー同士のコミュニケーションの取り方の違いを実感しています。

アメリカで仕事をしていたときは、会議中に問題点が生じると、その点を指摘した後に代替案も出てくるので、議論の展開スピードが非常に早かったのですが、日本では会議中に発言せず、会議が終わった後にメンバー同士で愚痴る場面が多く見られるそうで、なぜ、会議中に発言しないのかと疑問に感じています。また、M.Tさんが考えた仕様やアーキテクチャをホワイトボードなどに書いて細かく説明する際、メンバーから「やったことがないからイメージが湧かない」と言われたときには、経験したことしかできないのかと、戸惑ってしまう場面もありました。日本人は議論が苦手だと言われていますが、熱く議論している様子を見ると、怒っていると捉えてしまう傾向があるかもしれません。

学習コストが低い言語「Lua」

M.Tさんは3年ほど前から高速スクリプト言語と言われている「Lua」を使って、OpenRestyを利用した開発プロジェクトを進めています。Luaの特徴は移植性が高く、動作速度が高速であることです。

Luaを好きな理由として、学習コストが低い点をメリットとして挙げています。文法を簡単に覚えられるため、CSSやJavascriptに詳しくないWebデザイナーの方も数日間でLuaを習得できたそうです。さらに、言語にサンドボックス機能がついているため、どんなエラーが起きても、絶対に落ちないよう作ることができます。デメリットは、モジュールが少ないこと。Luaを使っている人はC言語も書ける人が多いので、足りな部分はC言語のライブラリをLuaから使えるようにしています。

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今後は個人プロジェクトとして、メッセージングサービスの開発に取り組みたいと考えています。アメリカから日本に戻ってきたとき、イベント情報やショップ情報など、自分の身の回りの情報が分からないことに気づきました。その経験から、位置情報を使って、周囲の人が発信している情報を閲覧できたり、身近な人とメッセージのやり取りができるようなツールが欲しいと感じています。

「普段の生活をもっと便利にするような、人生がもっと楽しくなるようなツールを作りたいですね。」

フリーランスを目指す方々へ

これまでに、クライアントに喜んでもらいたいという気持から、自分なりの付加価値を見つけて、要望を満たすソリューションを提供してきました。フリーランスとして働き始めてから、常に責任を感じながら仕事をしているため、自分のコストだけでなく、会社や売上げへの貢献度も意識しています。開発言語やフレームワークを選定するときも、今流行っているものを使うのではなく、実現させたいことを最も効率的に実行できるものを選択するべきと考えています。

「ただなんとなく憧れているのであれば、安易にフリーランスになることはお勧めしませんが、何か明確な目標やキャリアパスを描いていたり、自ら勉強をしながら様々なプロジェクトに貢献していくことが楽しめるのであれば、フリーランスになってみるのも良いかもしれません。開発現場やプロジェクトが変わると、それまで構築してきた人間関係も変わります。お客様と信頼関係を築きながら仕事をしていくことは、大変なことでもある反面、面白い部分も多くあります。特に、20代の方であれば一度、フリーランスになってみた方が良いと思います。」

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geechsマガジン記者手記

M.Tさんの強みは、広い視野で物事をとらえ、できることから着実に実行に移せることです。クライアントが抱える課題を全力で解決したいと考えているからこそ、既存の枠にとらわれない柔軟な発想を持ち、高いパフォーマンスを出し続けているのだと思います。M.Tさん、取材撮影にご協力いただき、本当にありがとうございました!

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