[GEEK図鑑]開発常駐案件とプログラミング講師を掛け持つITエンジニア

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GEEK図鑑 vol.17

【分類】ITエンジニア
【進化】オープン・Web系エンジニア → エンタープライズサーバSE → PHPエンジニア
【血液型】A型
【星座】おひつじ座
【好きな言語】PHP
【興味のある技術】サービスEC
【今後の目標】若手エンジニアの育成

3年前まで、日立製作所グループの会社員として働く傍ら、ビジネス関連書籍の執筆活動を行っていたK.Yさん。フリーランスになってからは、平日にITエンジニアとしての開発常駐案件をこなし、週末にプログラミングスクールの講師や、新規Webサービスの立ち上げに取り組んでいます。14年間勤めた大企業を退職し、独立して得た気づきや、IT業界における人材育成への想いをご紹介します。

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まずは、カバンの中身から見せていただきましょう。

出てきたのは、UQ WiMAXとSoftBank、docomoのiPhoneのモバイルWifiルーター。モバイルWi-Fiルーターは場所によって繋がりやすさや対応エリアが異なることから、常に3つのルーターを持ち歩くことで、どこにいてもインターネットに接続することができます。これらのルーターとは別に、自宅には光回線を導入。より快適なネット環境を作るためには投資を惜しみません。

ノートPCはWindows・Macの両方を使用。プログラミングスクールで生徒さんの開発環境に合わせて教えられるように、普段からWindows・Mac問わず作業するようにしています。

10年後の自分を考える

日立製作所のグループ会社に入社してからは、大手通信キャリアや金融機関、官公庁向けのプロジェクトに参画。これまでにWebシステムのサーバサイド開発やエンタープライズサーバの構築、リーダーとしての技術指導や進捗管理を経験してきました。また、エンジニアの仕事とは別に、アフィリエイトやネットオークションによる収入、ビジネス書や自己啓発書の執筆活動を行い、本業と副業を両立させていました。

一つの会社の中でキャリアを積み重ねていくと、自然とマネジメント業務が増えていきます。10年以上在籍していたK.Yさんも、徐々に開発業務に携わる時間が減り、進捗管理や他部署・関連チームとの調整業務が中心。精神的にも疲れ果てていきました。

そんなとき、立ち止まって考えたことは、エンジニアとして自分自身が進みたいキャリアの方向性。マネジメントや調整業務ではなく、モノ作りを続けていきたいという気持ちが強くなっていきました。

「初めてWebシステムの開発案件を担当したときには、毎日わくわくしながら仕事をしていました。怖い上司や厳しい先輩と一緒に作業することもありましたが、チームとしての一体感や達成感がありました。大阪出張の際は、夜間のリリース作業が終わってから、寝ずにスーツ姿のまま、USJに遊びに行ったこともあり、今となってはいい思い出です。組織の一員としてマネジメントを任されること自体は苦ではありませんでしたが、10年後の自分の姿を考えて、フリーランスの道を選択しました。」

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独立して初めて得られた気づき

会社員時代には、必ずしも技術力には比例しない報酬体系や評価制度に不満を感じていました。独立してからは、エンジニアの価値が正当に認められるような仕組みや社会を作りたいという想いから、クラウドソーシングサービスの開発に着手します。

フリーランスになれば、組織のしがらみから解放されて、何でも自分の思い通りになる理想的な開発環境を想像していました。ところが、いざ一人でゼロからWebサービス作りに挑戦してみると、行き詰まった時に相談できる相手がおらず、孤独との戦い。すべてにおいて、自分自身で決めなければなりません。同時に、一人で出来る事の限界を痛感しました。

そんな状態から脱却するため、自宅での開発作業を続けながら、フリーランスとして常駐案件に参画するようになります。常駐型フリーランスとして働き始めてからは収入面が安定し、新しい技術に触れる機会が多くなりました。また、プロジェクトメンバーの方々と一緒に作業することで、日々刺激を受けています。

「”フリーランスは人間関係や組織のしがらみに縛られず自由に働いている”というようなイメージを持っている人もいるかもしれませんが、実際は違います。どのような仕事でも、お客様とのやり取りが必ず発生することから、多少なりとも人間関係を切り離すことはできません。独立してから辛い時期もありましたが、今は、モノ作りに専念できる環境を選んで満足しているし、会社を辞めて良かったと思っています。」

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プログラミング講師を始めたきっかけ

会社員時代に行っていた副業として、Web制作の動画教材を自作してネット販売したり、セミナーを開催をしていたことがあり、その当時から、プログラミング教育に関するニーズを実感していました。最近では週末に、オンライン型個別指導のプログラミングスクール『CodeCamp(コードキャンプ)』やオフライン型少人数制の短期集中型プログラミング教室『プログラミング道場』の講師をしています。

映像と音声のみの動画教材に比べ、オンライン型スクールの魅力は、ビデオ通話を利用することで、生徒さんの習熟度に合わせて、適切な情報を最適なタイミングで伝えることができること。さらに、全国どこに住んでいても教育サービスを提供することができます。

「Web制作の動画教材を販売していたときは、購入してくれた方が本当に理解できたのかが分からず、途中で挫折してしまう人がいたかもしれないという懸念をずっと持っていました。オンラインやオフラインによるプログラミング教育であれば、それまで抱えていた問題点を全てクリアすることができます。1回のレッスンで教えられることは限られますが、理想としては、オンライン教育で十分な技術力を身につけて一人前のエンジニアに育て上げれるような教育を目指しています。」

日本のIT業界の発展のために

GoogleやYahoo!、DELLなど、検索エンジンやOS、ハードウェアまで、日本で普及している多くのものがアメリカ製です。自動車業界で日本のエンジン技術は強いけれど、IT業界で検索エンジンの開発技術は他国に追いついていない。パソコンに関しても、国産ITメーカーの存在感が薄れてきていると感じています。

アメリカに比べて遅れをとっている日本のIT教育。その背景には、日本のエンジニアが育つ環境に問題があると考えています。エンジニアに限らず、プログラミング教育のフィールドを広げてくことが必要であり、エンジニア同士が切磋琢磨する場を提供することで、今後のIT業界を担う優秀な人材が輩出されることに大きな期待を抱いています。K.Yさん自身もエンジニア教育の発展のため、プログラミングスクールの講師を担当し、現在はPHPがクイズ形式で気軽に学習できるようなWebサービスの開発に取り組んでいます。

「現役のエンジニアとして働いている私たちが若手エンジニアを育成しなければ、確実に国内のIT市場が縮小し、私たちが働く場所も減ってしまう。今後の目標として、日本から海外へ輸出できる新しい技術やサービスが出てくるようであれば、その発展にも積極的に貢献していきたいです。」

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geechsマガジン記者手記

仕事とプライベートの境目を持たずにITエンジニアの仕事をこなすK.Yさん。熱い情熱を持ってクライアントや生徒さんに向き合っています。広い視野で業界を見渡し、Webサービスの企画・開発から技術教育まで、ITエンジニアとして常に新しい価値を生み出し続ける姿勢がとても印象的でした。取材撮影にご協力いただき、本当にありがとうございました!

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