話題の「動く浮世絵」のルーツはお笑い!?注目のクリエイター瀬川三十七インタビュー

今までにない作品として注目を集めるGIFアニメーション「動く浮世絵」。2015年、SNSをきっかけに話題となり、作者の瀬川三十七氏も注目されるようになります。

今回は、瀬川氏へのインタビューから「動く浮世絵」が誕生した背景に迫ります。「動く浮世絵」のアイディアはいかにして生まれたか。彼が「モノヅクリ」に興味を持ったきっかけは何か。世を驚かせた作品が生まれた理由を、作者の人生や想いと関連づけながら紐解いていきます。

『動く浮世絵』のクリエイター瀬川三十七

20160628_2

■瀬川 淳希

1988年富山県生まれ。東京大学文学部卒業。JAPAN MENSA会員。GIFアニメーションコンテスト「the GIFs 2015」において、2作品優秀賞受賞。浮世絵アニメーション「動く浮世絵」シリーズを制作している。現在は、フリーランスの映像作家として、企業のプロモーションなどに携わる。
http://segawaatsuki.com/

偶然?必然?映像との出会い

瀬川氏が“映像制作”と出会ったのは、大学時代のひょんなことがきっかけでした。大学2年生だった2007年、所属していた落語研究会で、漫才やコントの際に映像を使用することになったのです。

「大学の学部は文学部ですし、元々映像に興味があったわけでもないんです。ただ、サークルメンバーの中で僕の持っているPCが一番スペックがいいから、映像編集ソフトをインストールすることになって、そのまま編集も僕がすることに。ただ、作っていくうちに面白さにハマっていきました。」(瀬川氏)

大学時代に作っていたのは、現在手がけるアニメーションとは違い、実写の映像でした。例えるなら、テレビのバラエティ番組のような作品です。制作活動を通してだんだんと映像制作に魅了されていく中、2011年に動画投稿サイトに公開した動画が再生数28万回を記録します。自分の作品への評価が目に見える数字となったことで、瀬川氏の創作意欲はさらに高まります。

「動く浮世絵」誕生の瞬間

大学を卒業し就職したあとも、瀬川氏は制作活動を続けました。そんな中、後に大きな話題を呼ぶ「動く浮世絵」の原点が生まれる出来事がおきます。会社の同僚の知り合いから制作依頼が来たのです。依頼の内容は、タップダンスの演出のための動画の制作。「富士山」や「温泉」、「浮世絵」といった和のモチーフ使いながら、よりカッコよくしたいという要望でした。

「以前、似た構図のアニメーションが話題になって見たことがあったので、そのアイディアを元に、登場する浮世絵のパーツパーツをそれぞれ動かすことにしたんです。ただ、もとの作品はすべてCGで作っていますので、実現する方法は違います。今でもアイディアは、自分が今までインプットしてきたことの組み合わせしかないと思います。だから普段からいろいろな映像作品を見ています。」(瀬川氏)

20160628_1

こうして映像制作を行う裏側で、当時会社員としては、映像とは関係のないサイト運営の仕事をしていました。しかし、「映像作家になりたい」という思いが強くなり、会社を辞める決意をします。フリーランスとなった瀬川氏がまず取り掛かったのが、”名刺代わりになる作品作り”。そのひとつが、「動く浮世絵」でした。

「大学時代につくった動画(先述)をアニメーションコンテストに応募するために「動く浮世絵」として作り直しました。過去の作品が埋もれてしまうのはもったいないと思ったので、コンテンツ後も動く浮世絵シリーズを作り続けたんです。」(瀬川氏)

そうして今の瀬川氏の代名詞とも呼べる作品が生まれることになります。

次のページ:生み出される作品のルーツとは

関連する記事

facebook

案件情報や最新記事をお届けします。
ぜひチェックしてみてください。