コミュニティ活動で得られるのは問題解決力。人脈の意外な活用方法。

IT業界では毎日どこかで様々な勉強会・交流会が開催されています。特に、移り変わりの速い技術を扱うエンジニアの勉強会コミュニティはとても活発です。エンジニアを対象とした技術勉強会は、あらゆる企業や団体から集まった有志の個人が集まり、主催しているものも数多くあります。

いわゆる“課外活動”とも言えるコミュニティの活動を、そのド真ん中にいる運営者たちはどのように考えているのでしょうか。企業とコミュニティ、ふたつの場所で生きるエンジニアから新しいエンジニアの歩み方のヒントを得られないか、コミュニティ運営者にインタビューしてみました。

初回で定員の2倍を集客した人気コミュニティの主催者とは

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■主催者:岡村 純一氏(PayPal Pte Ltd Tokyo Branch)

今回お話を伺ったのは、オンライン決済のサービスを提供するPayPalのエンジニアである岡村純一氏。インテグレーションマネージャーとしてクライアントへの技術コンサル、導入支援、またDevRelを担当しています。過去には、バンド活動をおこない自主制作でCDを販売したり、有名少年紙に漫画を書いていたという経歴をもっています。

■セキュリティの基礎を楽しく学ぶ『Security Night』

岡村氏が主催するSecurity Nightは、技術の発展とともに重要性を増すセキュリティをテーマにした勉強会コミュニティ。2016年5月に初回の勉強会が行われたばかりですが、すでにメンバー数は200名以上。イベントページをオープンすれば、翌日には定員が埋まってしまうほど注目を集めています。重要度は高くても、なかなか学習機会の少ない”セキュリティ”の貴重な知見共有の場です。

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「音楽で食べていこう」そのために始めたプログラミング

岡村氏がプログラミングを始めたのは就職してからのこと。もともと大学は法学部で、弁護士や行政書士を目指す同級生に囲まれていたといいます。そんな中、岡村氏はバンド活動に熱中。将来は音楽で食べていくつもりで、自室にシンセサイザーや録音器具を置きスタジオ化していました。実はプログラミングを始めたきっかけも音楽。

「コンピューターで音楽を作りたいと思ったときに、ちょうど就活の時期だったんですが、開発会社に内定をいただけて、これはお給料もらいながらパソコンを覚えられるぞと(笑)はじめは不純な動機でしたね。」(岡村氏)

少し寄り道のつもりで歩き始めたエンジニアの道ですが、徐々にその魅力にひきこまれていきます。そして、3年目の年に大きなプロジェクトのリーダーを任され大きなやりがいを得たことをきっかけに、エンジニアとしてキャリアを進むことを決意します。

コミュニティから”横のつながり”ができる楽しさを知る

岡村氏が20代の頃のエンジニアコミュニティは、今のようにオープンなものでなく、一部の限られた人が参加する印象だったといいます。岡村氏自身も、積極的に参加しようという姿勢ではなく、どこか外野から見ていたようでした。しかし、前職の上司の影響で徐々にコミュニティに参加するようになります。

「コミュニティに参加するようになると”横の繋がり”ができて、これはこれで楽しいなと思うようになりました。そのときは、社外のネットワークも必要だと感じていた時期でもありましたし。」(岡村氏)

岡村氏には、以前の職場で、ローカリゼーションのために海外のワークショップで話をするなど”人を集めて話す”経験がありました。そのため、はじめにコミュニティに参加する心理的なハードルが低かったのかもしれません。しかし、当時参加していたものはビジネス交流会に近いコミュニティ。いまのようにオープンな技術コミュニティに顔を出すようになったのは、エンジニアとして10年目のころでした。

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