30歳の自分に“自分のやりたいことを信じろ”と言いたい。40からの挑戦 #現役フリーランスに聞いてみた

読者の皆さんは、“フリーランスエンジニア”という言葉からどんな働き方をイメージするでしょうか?今「フリーランス」の働き方が注目され、2016年の日本における人口は1000万人以上にも上るといいます。中でも、専門技術職であるエンジニアは、この働き方がマッチする職種です。
しかし、まだ実態を知れる情報は少ないのが現状です。フリーランスを目指すエンジニア、悩んでいるフリーランスエンジニアにとっては、リアルでもネット上でも「先輩」を探すのは難しいですよね。
今回は、geechsマガジンライターのはぎーが、現役フリーランスエンジニアにインタビュー。なぜフリーランスを選んだのか?何を乗り越え、何に気付いたのか?そして、この先何を目指すのか? 「先輩」たちの生の声をお届けします。

今回紹介するフリーランスエンジニア Fさん

1997年にSlerにSE職として新卒入社し、医療系システムを多く担当。当時は開発業務より管理や顧客折衝の業務を多く経験。32歳で大阪から東京へ転勤。その後、様々な案件に携わるも、「自らサービスを創りたい」という想いから38歳で自社サービスの開発が出来る環境を求め転職。2社経験後、2016年フリーランスに転向。現在はPHPの開発案件に携わっている。

「このままじゃいけない」それでも勇気が足りない。当時の自分を動かした“羅針盤”

Fさんのキャリアは、大阪でSlerのシステムエンジニア職としてスタートし、結果38歳までの間、この企業に勤め上げました。入社当初から、開発業務より管理業務を多く担当。しかし、10年ほど経験を積む中で、システムエンジニア職の需要が徐々に減っていることを感じていたFさんは、「このままではよくない」と危機感を覚え始めます。しかし、当時は今より“終身雇用”や“年功序列”といった社会通念がまだ残って居る中で、具体的な行動を起こすことなく30歳という節目の歳を迎えようとしていました。

「当時はフリーランスになるなんて人は周りには、いませんでした。私自身も『会社を一旦辞めてしまうと“ 会社をすぐに辞めてしまった人 ”とネガティブな見られ方をしてしまい、キャリアチェンジなんて難しいのでは』と踏み出すことが出来ませんでした。」

心にわだかまりを抱えたまま、勇気が出せずにいたFさんに、最初の転機が訪れます。それは、大阪から東京への転勤でした。

「このまま変化がなかったら30歳、40歳の節目のタイミングで何か行動を起こそうと決めていました。長期的な計画があるわけではないのですが、目標を持つことは大切にしていました。自分自身を考えるポイントを決めておきたいんです。そこが目標になりますが、目標を意識しないと、成長も時間だけが流れていってしまう気がします。」

この考え方が自分の羅針盤となり、Fさんは30歳になったタイミングで行動を起こしました。それまでもあった“自ら作り上げるスキルを磨きたい”という想いから、東京に行くことを決めました。転職して上京することも考えましたが、会社との話し合いもあり、転勤という形で東京へ移り住むことになりました。

システムと無関係でも何でもやった30代。気付き、確信したモノづくりへの想い

上京し環境を変えると共に、Fさんは自分の働くスタンスを変えました。

「実は、20代は反抗的だったことが多かったんですよ。上司にも納得できないことは意見をはっきりと伝えていました。東京に来て『新しい環境で最初から噛み付くような姿勢は辞めよう。まずは何でもやってみよう』と決めました。」

ワープロ作業や、一見ただ椅子に座っているだけに見えるような作業も、システムに関係のないことでも、全て受け入れてみたといいます。 スキルは全く上がらない仕事もありましたが、それによってFさんは世の中はいろんな仕事があることを実感し、ひとつの想いに行き着くことになります。

「当時はやはり納得がいかないと思うこともありました。でも、振り返って『あの頃の経験をしてよかった』と思いますね。あの経験をしたからこそ“やっぱり自分はモノづくりがしたい”という強い想いに改めて気付くことができました。もし、この気持ちに気付くことがなければ、会社を辞めてフリーランスになってまでやりたいことを通すことはしなかったと思います。」

サービスを作りたいと思う気持ちがふつふつと募っていき、Fさんはついに約20年勤め上げた会社を退職する決意をします。それが二つ目の転機となる、40歳も目前のことでした。

二社目に選んだのは自社サービスを作れる環境のある会社でした。しかし、これまで培ってきた経験を生かす仕事を期待され、なかなか望むような機会が得られず、再び転職。その会社でアプリの開発の経験を得ることが出来た。

「この会社でアプリを作った経験が僕の中の風向きを変えました。『僕のやりたいことはこれだ!』と確信できたんです。アプリを作り、公開して、誰かが見て使って、評価してもらえる。『これだ。これのために仕事やってる』と思いましたね。楽だとか、収入がいいだとかそんな理由じゃなく、やっぱりやりがいを大切にしたいと気付きました。」

実績を積むことができた会社ではありましたが、やはり会社員は会社の方針の下に実行すべきときがあり、ある程度制限がかかります。自分の実現したい働き方と会社員の働き方にギャップを感じ始め、次はフリーランスを検討しはじめます。

次のページ:
悩むFさんを勇気付けた一言とは

 

この記事を書いた人

はぎー

geechsマガジンのエディター・ライターと、ITエンジニア向け無料イベントスペース『21cafe(ニイイチカフェ)』の管理人を兼務。イベントレポート・インタビュー記事を中心に執筆中。女性アイドルが大好きで、特にハロー!プロジェクトに心酔している。

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