VRの次はコレがくる!?複合現実を作る「MR(ミックスドリアリティ)」とは

2017/02/13

2016年は一般ユーザーのもとにもVRの技術が届いた年でした。また、「ポケモンGO」をはじめとするAR技術も普及も記憶に新しいところです。そんなVR・ARのさらなる技術開発が期待される中、早くも新たな「リアリティ」が注目を集め始めています。

「複合現実:MR(ミックスドリアリティ)」です。今回はこのMRの概要や、MRによって私たちが享受できるであろう体験、MRのアピールポイントをお伝えします。技術的な興味があるエンジニアから、新たなエンターテインメントを待ちかねている方まで必見です。

MR(ミックスドリアリティ)とは

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まずはMR(ミックスドリアリティ)という概念の基本についての知識を身に付けましょう。既に、VRとARという2つの「リアリティ」の概念が存在しています。これら2つと、MRはどのように違うのでしょうか。VRは現実にはない物や空間を創り出し、その中へと入り込む技術でした。対して、ARは現実がベースとなっており、その上に本当は存在しないものや空間を映し出します。

そしてMRとは、ARで見える世界をより拡張する技術といえます。現実をベースとしている点はARと変わらないものの、そこに創り出す空間やものはARの規模を超えたVRにも匹敵するものです。高度にテクノロジーが発達したサイバー世界を舞台にした漫画「攻殻機動隊」や「電脳コイル」の世界観をイメージする人も多いのではないでしょうか?

空間に指を差し出せば、ウィンドウが起動する、何もない机の上にCGで創り出されたキーボードが表示される、といった世界がMRで現実のものになると期待されています。ここまでくると、本当にSFの世界そのものといえるでしょう。

MRでできる体験とは

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上述した通り、MRはARで見える世界をさらに拡張したものです。その世界は、もはや「見える」と形容するのは正確ではないかも知れません。現実世界にVRで見えるような仮想現実が融合して「存在」しているのです。

MRを使えば、何もない空間に実寸大の自動車を置くこともできます。もちろん運転して移動することはできませんが、外観や大きさの確認など、MRとしての「存在感」によって得られる情報は多いでしょう。この存在感は、さまざまなフィールドでの活用が期待されています。具体的には製品の設計などが好例です。これまではCADなど平面上の設計が限界でしたが、MRなら実寸での表示でモニタリングしながら設計を行うことができます。

また、一般ユーザーなら家具・家電などの購入にMRが役立つかもしれません。こうした大型の商品は、店舗に行き実際に商品を目で確認してから購入するのが通常でした。MRを使えば、自宅に居ながらにして商品の外観や大きさを知ることができます。

AR・VRとも違うMRの技術

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ここまでMRの世界について、かいつまんでお伝えしてきましたが、ユーザーがその凄さを実感する機会はまだ少ないです。AR・VRによる体験は私たちに大きな衝撃を与えました。MRという新たな「リアリティ」は私たちにどんな世界を見せてくれるのでしょうか?

MRは現実に存在されたオブジェクトに対して、インタラクティブな操作を行うことができます。上述した設計の例であれば、製品の移動・回転です。自宅に置いた家具のオブジェクトを移動させて、実際に配置できるか確かめておくといったこともできます。世界をまるごと仮想するVRでは、現実世界とここまでシームレスになることはできません。

また、ARでもオブジェクトをMRほどインタラクティブに動かすことはできないでしょう。
恐竜の骨をつかみ取りさまざまな角度から観察する、車を自由自在に分解して部品の大きさを確認する、といった現実には手間や問題が生ずる行動を実現できるのにも関わらず、あくまでベースして存在しているのは現実世界……。VRで味わえる没入感とは違った感覚がMRによって味わえるかも知れません。

MRによってCGは「視聴」するものから「体験」するものへと変化する

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フィクションで描かれるヴァーチャルリアリティは、数年前まで現実から大きく剥離したものでした。人間が想像し得る限りの世界を描いているのがその原因です。VR、ARによって、そうしたヴァーチャルリアリティを「視聴」することは現実となったといえます。そして、MRはヴァーチャルリアリティの「体験」を実現する技術といえます。今はまだフィクションの世界のイメージが強いですが、いずれVRやARのように一般ユーザーの手に届くでしょう。

これまで数多くの分野で技術進歩を牽引してきたマイクロソフト社は、2016年「Mixed Reality(複合現実)という次のフロンティアの到来」を宣言しました。そしてその実現のために、大手IT企業数社との提携を発表しています。今年はより一層、MRの進歩は進んでいくでしょう。VR、AR、そしてMRで提供される世界に、エンジニアとしてもユーザーとしても注目しておきましょう。

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