2017年トレンドカラーを使った理論的配色パターン

毎年、時代の流れや社会状況、人々の嗜好などを反映して選定されているトレンドカラー。カラーを多用するwebデザイナーにとっては、一つの指標として知っていて損はないはずです。クライアントへのプレゼン時など、トレンドカラー知見を活かした提案などもできるようになり、説得力が生まれクライアントからの理解や信頼も得やすくなるでしょう。

今回は、トレンドカラーがどのように決まるのか、2017年のトレンドカラーとその活用方法についてご紹介します。

トレンドカラーはどうやって決まるの?

そもそもトレンドカラーというのは、どのようにして決まるのでしょうか。

トレンドカラーは、毎年決まるものではなく、2年前から決められています。最初に「インターカラー」(国際流行色委員会)によって話が設けられ、カラーの方向性が決められていきます。1963年に発足したこの会には、世界16カ国が参加しており、日本もその内の一国になりJAFCA(一般社団法人日本流行色協会)が代表として参加しています。シーズンごとにカラーが選定され、6月に春夏カラー、12月に秋冬カラーを選定されます。

インターカラーで提案された内容を踏まえながら、およそ1年半前にJAFCAによって、日本国内市場向けのトレンドカラーが決まっていきます。この結果を受け、アドバンスカラーの修正版であるJAFCAアセンディングカラー(JAFCAアップトレンドカラーとも呼ぶ)が発表されます。

この後、実際に商品が開発され、ファッションショーやプレスで紹介され、マスコミを通して、トレンドカラーが消費者の目に映ることになります。このように各国各社ごとにトレンドカラーを発表するため、絶対的な世界共通または日本共通のトレンドカラーというものはありません。

では実際に、JAFCAとPANTONEの発表した2017年のトレンドカラーをご紹介します。

JAFCA 2017年のトレンドカラーはリーディングレッド

引用元:http://www.jafca.org/colorcolumn/20161227.html

分野に関わらず、2017年を象徴するカラーとして、リーディングレッド(Leading Red)が発表されました。【決断、エネルギー】【人間らしさ】【日本】をキーワードに、未来を開く力を秘めた色として選定されました。同時にアソートカラーとして以下の5色も選ばれています。いずれも色味のしっかりしたカラーであることが特長です。

引用元:http://www.jafca.org/colorcolumn/20161227.html

JAFCAはカラートレンドとして、以下のカテゴリーについてもカラーを発表しています。
・ レディスウェア(http://www.jafca.org/colortrend/ladieswear/2017SS.html
・ メンズウェア(http://www.jafca.org/colortrend/menswear/2017SS.html
・ プロダクツ&インテリア(http://www.jafca.org/colortrend/productsandinterior/2017SS.html

各カテゴリーにカラーテーマがあり、その中にカラーグループが3~5つ含まれています。

PANTONE 2017年のトレンドカラーはGreenery

PANTONEは世界で使用されている色見本帳のひとつ「パントン・マッチング・システム」で有名な会社です。グラフィックデザイン、印刷、マルチメディア、Web、プロダクトデザインの制作など、様々な業界で広く色指定に使用されています。

そのPANTONEが2017年のトレンドカラーとして発表したのが、グリーナリー(Greenery)です。

引用元:http://www.pantone.jp/pages/pantone/index.aspx

“グリーナリーは来たる2017年への扉を力強く開き、社会的にも政治的にも複雑な世の中にある私たち全員が熱望する希望をもたらしてくれる色です。 活性化、回復、強い絆への高まる望みを満たす色、グリーナリーは、私たちが自然の中で、あるいはお互いに、そしてより大きな目的の為に再び繋がり合うことを象徴しています。”
引用元:http://www.xrite.co.jp/news/pressnews/339-color-of-the-year-2017.html

フレッシュなイエローグリーンであるグリーナリーは、このような意図を込めて選定されました。では、以下で具体的なカラー情報を見ていきましょう。

次の章では、グリーナリーをキーカラーに具体的な配色方法を示します。

グリーナリーをキーカラーにした配色

キーカラーを基に配色を選ぶ方法はたくさんありますが、本記事では「ジャッドの色彩調和論」で掲げられた「秩序の原理」を用いる配色を、いくつかご紹介します。

– キーカラー:リーディングレッド

– キーカラー:グリーナリー

参考サイト:https://www.sessions.edu/color-calculator/

– コンプリメンタリー(Complementary)
補色の関係にある色の組み合わせ配色デザイン。力強い印象を与える。

– アナロジー(Analogy)
色相環で隣り合った色で作る配色。やわらかい印象を与える。

– スプリットコンプリメンタリー(Split Complementary)
補色の両隣りの色を使った3色配色。補色の関係よりも調和しやすい。

– トライアド(Triad)
色相環を三等分した位置にある3色での配色。バランスの取れた配色。

他にも「アイデンティティ(Identity)」「インターミディエート(Intermediate)」などの配色方法があります。

うまくトレンドカラーを取り入れる

いくらトレンドカラーだからといって、何でもかんでもその色にしてしまえば良い訳ではありませんが、うまくwebサイトに取り入れていくことで、旬な雰囲気や、頻繁にサイトの手入れをしている事などをビジターに示せる効果もあります。

・サイトバナーにトレンドカラーを取り入れる
・サイトで紹介する商品にトレンドカラーが多く用いられている場合、それを引き立てる配色を意識する
・なぜこの色か、この配色変かをクライアントへの説明する際の、説得材料にする

トレンドカラーはそうと意識していなくとも、マスコミや店頭に並ぶ商品を通して、体感として分かっている人が多いものです。そのため、目を惹きつける効果が高いと言えます。楽しみながら、うまく取り入れていけるといいですね。

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